プログラム

開会の挨拶

食に対するからだの応答を遺伝子から探る-ニュートリゲノミクス入門-

機能性食品ゲノミクス寄付講座 特任准教授 中井 雄治

日本で始まった機能性食品研究は、2000年代に入ってゲノム情報とバイオインフォマティクスの手法を取り入れ、「ニュートリゲノミクス」という新たな学問分野を生み出した。本日の公開セミナーでは、その成り立ち、中心的手法であるDNAマイクロアレイ、実際の研究例などについてお話ししたい。

味覚と健康-その先端科学のあゆみ-

味覚サイエンス寄付講座 特任教授 朝倉 富子

私達は食物を摂取する際、それが体にとって有害であるか否かを匂いや味によって判断する。腐敗した食品は異臭を放ち、酸味が増す等もとの食べ物とは異なった匂いや味を呈するようになる。味覚は生物が食物摂取する際の是非を決めるシグナルであると同時に食欲の亢進、減退など健康との関わりも大きい。味覚は基本味とその他の味に分類されている。味覚の末梢受容器は味蕾であり、舌、口蓋、咽頭に存在する。味蕾は味細胞で構成され、味細胞には、味物質を受容する味覚受容体が存在する。本セミナーでは、味覚受容体を利用した味覚修飾物質のスクリーニング等、最近の味覚研究について紹介する。

次世代の健康を考えて食べる-遺伝子に刻まれる栄養の記憶-

総括寄付講座「食と生命」 特任教授 加藤 久典

胎児期から乳幼児期にかけての栄養などの環境因子の違いが、成長後の生活習慣病のリスクに明確な影響を及ぼすことがヒトや実験動物での研究からわかってきた。こうした変化は孫の世代にまで影響を与える場合がある。私たちが進めている高血圧モデルラットの研究例でも、妊娠中にタンパク質の少ない餌を与えられた子は症状が悪化しやすい。こうした現象にはDNAおよびDNAと結合するタンパク質が修飾を受けるエピジェネティクスの機構が関わっていると考えられている。生活習慣病の有効な予防の重要性が増している現代において、特定の時期の栄養が長期に影響を及ぼす機構を明らかにすることは、栄養学に課せられた新しくて大きな使命であるといえる。

閉会の挨拶

司会: 応用生命工学専攻 准教授 日髙 真誠

開催のご案内

日時 2013年6月15日(土) 13:30~16:30
場所 東京大学弥生講堂・一条ホール
東京都文京区弥生1-1-1
地下鉄南北線 「東大前」下車 徒歩1分
地下鉄千代田線 「根津」下車 徒歩7分
※お車でのご来場はご遠慮ください。
対象 一般(どなたでも参加できます)
定員 300名(当日先着順、事前登録不要)
※定員を超えた場合、入場をお断りすることがあります。
参加費 無料
受講証 ご希望の方には、受講証を発行いたします。
発行を希望する場合は、120円切手をご持参の上、当日受付でお申し込みください。

主催・共催

主催: 東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部
共催: 公益財団法人農学会

お問い合わせ

東京大学農学系総務課総務チーム総務・広報情報担当
〒113-8657 東京都文京区弥生1-1-1
電話 03-5841-8179, 5484
E-mail koho@ofc.a.u-tokyo.ac.jp

↑このページのトップへ