環境 - キーワード案内 -

緑地環境学専修

緑地環境学専修では、人と自然が共存可能な、健全でうるおいのある緑地環境の形成をめざし、都市の緑から、里山、湿潤熱帯、乾燥地まで、多様な緑地空間を対象に、その生態的機能やアメニティ機能を生態学・計画学的視点から学ぶことを通じて、緑地環境の修復・保全・創出に貢献できる人材を育成することを目標としています。そのため、ランドスケープエコロジーや緑地計画学を基礎としつつ、都市・農村計画学、環境情報学、保全生態学など関連する幅広い分野との学融合を目指しており、高度な専門知識とともに、社会状況に対する的確な問題意識と総合的な思考能力を身につけるためのカリキュラムを用意しています。

森林環境資源科学専修

森林には、大雨を一時的に貯水し、洪水時の河川流量を抑制して水害を軽減する「緑のダム」機能、平常時の河川流量を平準化して渇水被害を軽減する機能、土砂流出や土砂崩れを抑制し土砂差害を軽減する機能が備わっています。森林環境資源科学専修では「森林と水」「森林と土砂」の関係に注目して研究を行っています。課程専門科目では森林水文学、砂防工学、森林保全学、森林圏生態系管理学などの科目で、森林と水・土砂の関係を学べます。学生実験では測量学実習、森林保全学実習などで基礎的な実習を行っています。

フィールド科学専修

フィールド科学専修では、人間活動によって生じた生態系の様々な問題について、その本質を理解し、解決できる人材の育成を目指しています。そのため、水域、森林、農地、都市など多様なフィールドを対象とし、生態学の基礎的理論、生物多様性科学、保全生態学、ランドスケープエコロジー、生態遺伝学、環境生態学など、幅広い学問分野を総合的に学びます。また、実践的な経験と理解のために、海、森林、里地、自然公園など様々なフィールドに出かけていき、多様な動植物を観察するとともに、生物と環境との関係やそれらの保全について考える野外実習を数多く実施しています。

生物・環境工学専修

環境と人類の調和を図り、安全・安心な食料生産の場としての地球環境を維持することは現代の我々に課せられた大きく難しい課題です。生物・環境工学専修では、この大きな課題に対して、μmスケールの土粒子から、植物個体、農地、流域、地球規模にまでわたる幅広いスケールで現象を観察・観測して、その問題解決につながる糸口を探っています。そのための基礎となる土壌や水系での水・熱・物質循環に関わる基礎研究や再生可能エネルギーの利用技術などの応用研究にも力を入れています。関連する講義として、農地環境工学、水利環境工学、環境地水学、生物環境工学、リモートセンシング情報解析学、生物環境情報工学、バイオマスエネルギー工学などを開講しています。

木質構造科学専修

木質構造科学専修では、人間が環境と共生し快適な生活を営むことを可能とするための木材資源の利用技術などについて多面的に学習・研究を行っています。木造建築とその構造・材料および住環境に関する研究、木材資源の持続的利用とその社会影響評価に関する研究などを行っています。

水圏生物科学専修

水圏は地球環境を特徴付ける環境であり、気候調整、食糧供給を通じて陸上に住む我々の生活に大きな影響を与えています。近年は、沿岸域を中心に富栄養化や汚濁、プラスチックゴミ、赤潮や有害プランクトンの発生と広域化など環境問題も深刻化しています。水圏生物科学専修では教育研究を通じて、これらの諸過程を理解し、水圏環境の保全を図ることを目指しています。課程専門科目の水圏環境科学と浮遊生物学では、水圏を支配する物理構造および物質循環過程、食物網の構造と動態を学びます。水圏生物科学実験では水質分析手法や浮遊生物の観察・同定技術を習得し、水圏生物科学実習では現場観測を通じて水圏環境の動態分析法を学びます。

農業・資源経済学専修

農林漁業は、豊かな自然環境があってこそ成り立つ産業です。しかし、その農林漁業にとって、自然環境の保全は難題です。自然環境保全のための技術的要請と、収益の最大化という農林漁業者の経済的目標を両立させることが難しいからです。農業・資源経済学専修では、経済学や経営学の手法を用いて資本主義経済システムの下での農林漁業者の行動様式の特性を学習します。その知識を活用して、「自然環境にやさしい農林漁業」の存立可能性を追求し、またそれを実現するための政策について学ぶことができます。くわえて、農林漁業者が自然環境とどのように向き合ってきたのか、歴史的な観点から思索を巡らす機会もあります。

国際開発農学専修

国際開発農学専修では、様々な角度から国際協カや開発援助のあり方を学生自身に摸索してもらいたい。多様な開発問題を埋解するには、学生のうちに実践的な体験を積むことが重要です。そのため、当専修では農学部の全実習を体験してもらいます。耕地、森林、水圏、畜産に関する実習と国際的な感覚の農業を知る海外実習です。おそらく農学に関する実習を全て体験できる大学はどこにもないでしょう。演習や卒論指導などを通じて、農学部の各分野の教員が従来の学問領域の枠を越え、専修プログラムをサポートしていることも当専修の特徴です。農学を総合的に把握したい学生、将来国際協力や農業開発の分野で貢献したい学生にお勧めです。

森林生物科学専修

世界の陸上面積の約30%、日本の国土の約70%が森林であり、自然環境における森林の重要性は大きいと言えます。森林生物科学専修では、多様な公益的機能を発揮する森林生態系の成り立ちや森林環境の維持や再生を目指して、さまざまな生態学的、生理学的、遺伝学的研究に取り組んでいます。講義科目の中で関係の深いものとして、森林生態圏管理学,アジア生物環境学、造林学、森林土壌学、森林植物学、森林動物学等があり、また全国7ヶ所の演習林での学生実習を通して、さまざまなタイプの森林環境を体験することができます。

生物素材化学専修

グリーンケミストリー(環境に優しい応用化学)・バイオテクノロジー(生物工学)・マテリアルエンジニアリング(材料工学)という学問領域において、生物資源であるバイオマスを利用するために必要な知識を身につけることが、生物素材化学専修の目標です。二酸化炭素の排出抑制が世界的に重要視される中、バイオマスの利用は環境問題を解決するための重要な手段の一つです。したがって、生物素材化学専修で学ぶ全ての知識が環境問題の軽減に貢献しますが、このような知識を持つ人の意識が環境問題の軽減と乖離していては、宝の持ち腐れになってしまいます。生物素材化学専修では、知識だけではなく、環境問題の軽減に貢献する意識を育むことも目指しています。

応用生物学専修

応用生物学専修では、特に耕地生態系との関連から環境問題について取り組んでいます。作物の育つ耕地は、多様な環境要因と生物的要因とが相互作用しあう複雑系です。多くのエネルギー消費と環境負荷を伴う従来型の農業から脱却し、持続的な農業生産システムを構築することが求められています。本専修では環境負荷の少ない栽培法や品種改良の研究が行われており、耕地生態学、持続的植物生産学、環境微生物学、農業気象学といった講義で耕地を取り巻く環境問題とその対策について学ぶことができます。

生命化学・工学専修

生命化学・工学専修では地域・地球環境や生態系の保全・修復、環境に配慮した作物生産など、「環境」に関連する様々な基礎・応用研究を行っています。例として、農耕地からの温室効果ガス発生メカニズムの解明と削減技術の開発、環境汚染浄化微生物の探索と汚染浄化法の開発、農地・森林におけるセシウム動態の解析などが挙げられます。課程専門科目の環境土壌学、土壌生態学、環境科学、微生物生態学が環境に直接関連する科目ですが、他の講義でも植物や微生物の機能と環境との関わりを学ぶ機会が多くあります。学生実験・実習では土壌環境分析、植物養分分析など、環境科学の土台となる化学分析の基礎を身につけることができます。



研究紹介 - 広報誌「弥生」から -

森林のセシウムはどこへ? ( 関連専修:生命化学・工学専修

弥生61号
  • 放射性同位元素施設 三浦 覚 特任准教授

福島県の約7割を占める森林の放射能汚染のゆくえは、この地域で暮らす人々の大きな関心事です。
森林土壌に残された過去の大気圏核実験由来の放射性セシウムの記録を読み解いて、放射能汚染の将来予測に役立てます。 続きはこちら




アジアの草原をまもる ( 関連専修:緑地環境学専修フィールド科学専修

弥生49号
  • 生圏システム学専攻 大黒 俊哉 教授

乾燥地にひろがる砂漠化は、そこに暮らす人々の生活を脅かすだけでなく、グローバルな環境にも大きな影響を及ぼすといわれています。
日本に近い中国やモンゴルの草原で、砂漠化した大地の再生と持続可能な利用を目指した研究が進められています。 続きはこちら








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