食・健康 - キーワード案内 -

生命化学・工学専修

生命化学・工学専修では「食と健康」に関するサイエンスを展開しており、生活習慣病を防ぐような食品因子や、味や匂いを感じるメカニズムなど、さまざまな観点から食に関する研究を行なっています。また、植物を対象とするいくつかの研究室では、地球規模での食料生産を意識した研究を行なっています。課程専門科目では食品化学、食品生化学、食品・生物機能化学、食品微生物学、食品免疫・腸管機能学、食品生物構造学、栄養化学をはじめ、食に関連するいくつかの科目を学べます。学生実験では食品成分の分析や、動物実験により栄養と成長との関係を評価するなど、基礎的な実習を行っています。

獣医学専修

人間にとって、食と健康は欠かせません。畜産動物は人間の重要な食料源であり、その健康を守るのは獣医学を修めた者、獣医師の役割です。また、畜産動物の健康はそれを食する人間の健康にも影響を与えます。その典型例が牛海綿状脳症(BSE)で、罹患牛を摂取したヒトが変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)を発症したと考えられています。したがって、獣医師は動物の健康だけでなく、人間の健康にも責任を持つことになります。獣医学専修では獣医療の基本と実践に加えて、食品衛生など、人間の健康と環境の保全に資する公衆衛生の諸課題についても学びます。

農業・資源経済学専修

戦後、わが国をはじめ、多くの先進国では、栄養、品質の両面において豊かな食が実現することになりました。このような現代の食を支えるフードシステムについて、消費、生産、貿易、製造、流通などの観点から数多くの農業経済学研究が行われてきました。そしてその成功の陰にある、食料自給率の低下、食品事故・偽装の多発、食品ロスの拡大などの社会的問題についても、その原因や対策のための政策や制度が様々検討されています。また、この先進国の経験を踏まえながら、途上国における食料安定供給、栄養改善、動物疾病対策などについての研究も進められました。これらの成果を講義、ゼミ、卒論研究などを通じて深く学ぶことができます。

動物生命システム科学専修

動物は食資源として、伴侶動物として、またヒトのモデル動物として、我々の生活とは切り離すことのできない存在です。動物生命システム科学専修では、個体の発生から生体における恒常性の維持、ひいては情動の理解まで、動物を通した「ゆりかごから墓場まで」的研究・教育を通して、人類の食や健康に貢献する人材育成を目指しています。実際、卒業生の多くが食や製薬・医療に関連する分野で活躍しています。

水圏生物科学専修

水圏生物科学専修では、天然・増養殖食資源の管理、水圏生物が有するおいしさや多くの健康機能性の機構解明など基礎的なものから、天然・増養殖食資源における病気の予防、健康機能性成分の探索と利用、養殖魚をおいしくする技術や資源を無駄にしないための加工・保存技術などの応用科学まで、地球の7割を占める水圏に生息する生物資源を無駄なく有効に用いることを目指して研究を行っています。課程専門科目では、水産食品科学、水生生物化学、水生動物栄養学、水生脊椎動物学、水生無脊椎動物学、魚病学、水産資源学、水産増養殖学、水圏天然物化学、水生動物発生学など食や食資源に関する科目を学べます。学生実験では、水圏生物に特徴的な水圏生物成分の分析、加工原理なども含めた幅広い内容の学びます。

生物・環境工学専修

人間が健康を保ち、生きていく上で不可欠な良質な農産物をたゆまなく供給するためには、生産技術だけではなく収穫後の加工や流通が大変重要です。生物・環境工学専修では、農産物から加工食品までを対象として、鮮度保持、品質評価および貯蔵に関する技術の基礎から応用までを、広く研究対象にしています。鮮度保持や品質評価は食品の安全と密接に結びつき、長期貯蔵法は食品の安定供給を支える技術です。これらの内容は、生物プロセス工学、ポストハーベスト工学、生物・環境工学実験等の講義、実習科目の履修や、卒業論文への取り組みを通じて学ぶことができます。

応用生物学専修

応用生物学専修では、食料生産の現場である農業を強く意識した研究と教育を行っています。各研究室では、食料増産のための先端的な品種改良や栽培法の研究が行われています。一方、3年次には付属田無農場(生態調和農学機構)での実習を通して、作物生産の実際について学びます。また、本専修の特色ある実習として、農家にホームステイして現実の農作業を体験する農家実習を実施しています。これらの活動を通して、机上の空論ではないリアルな知識と経験を身に着けた人材を養成しています。

森林生物科学専修

マツタケなどの高級な食用キノコの多くは、樹木と共生しなければ生育できないため、人工栽培が非常に困難とされてきました。森林生物科学専修では、森林の利用価値の増大を目指して、マツタケの人工栽培技術の開発に挑戦しています。また、森林は森林セラピーやトレッキング等の活動の場として人々の健康に貢献していますが、それに資する健全な森林の維持・管理も森林生物科学専修での研究テーマです。関連の深い講義科目としては、森林植物学、造林学、森林動物学等があります。学生実習では実際に多様なタイプの森林を訪れて、活動することができます。

森林環境資源科学専修

森林は、その景観や内部での滞在・滞留や活動を通して、人々の身体面、精神面での健康に深く関わっています。森林環境資源科学専修では、各地における様々な森林環境と人々の心理的、生理的側面との関係について考究し、人々の健康や癒し、快適さや楽しさ、そして精神面での安定といった側面への森林の活用についての学習を行っています。関連する講義科目としては、レクリエーション計画論、景観解析等の中で、森林レクリエーションや森林セラピーの考え方や具体的な環境整備の方法について学ぶことができます。また学生実習では、フィールドでの計画・設計を体験するすることを通して学習するプログラムが用意されています。



研究紹介 - 広報誌「弥生」から -

食品研究からアルツハイマー病に挑む ( 関連専修:生命化学・工学専修

弥生61号
  • 環境と食の研究に新風を 小林 彰子 准教授

高齢化社会が進む中、アルツハイマー病が問題となっています。
現在の治療薬は病態の進行を遅らせることしかできないため、食品による予防・治療効果に熱い視線が注がれています。 続きはこちら




ワンヘルスにのぞむ ( 関連専修:動物生命システム科学専修

弥生60号
  • 応用動物科学専攻 松本 芳嗣 教授

我々はバングラデシュの農村で動物や昆虫を健康にするアプローチから、ヒトの病気であるカラアザール対策を行うため研究を行っています。 続きはこちら





味覚受容体を利用した味センサー ( 関連専修:生命化学・工学専修

弥生49号
  • 応用生命化学専攻 三坂 巧 准教授

食べものの味はその価値を決めることから、食品開発においても重要な評価因子です。
味物質を受け取る味覚受容体が明らかにされ、これを用いることで食品の味を客観的に測定することができるようになってきました。 続きはこちら








↑このページのトップへ