生命科学 - キーワード案内 -

水圏生物科学専修

水圏生物科学専修では、水圏に生息する多様な生物種の生命現象を分子、細胞、個体、集団レベルから深く理解することを目指しています。このような生命科学的アプローチにより、人類が抱える食料や環境等のグローバルな諸問題に取り組みます。地球表面の70%を占める水圏は実に変化に富んだ環境で、その生物多様性は陸域を大きく凌ぎます。そのため水圏生物には未解明の現象も多く残され、そのさらなる有効利用の推進や新たな研究領域の展開が見込まれます。本専修では水圏生物の生命科学を体系的に理解できるよう、水圏生物を対象とした生物学、生理学、生化学、発生学、生物工学に関する様々な授業と実習が用意されています。

動物生命システム科学専修

ヒトを含めた動物の高次機能を包括的に理解するためには、遺伝子から生態に至る様々な研究レベルにおいて、幅広い知識の集積と動物に対する柔軟な思考能力の獲得が必要です。動物生命システム科学専修では、遺伝、生殖、神経、免疫、内分泌など「動物科学」の様々な分野で活躍する教員を揃えており、更に基礎獣医学をはじめ動物科学に関連する他専修教員の協力も得ながら、体系的な教育を展開しています。

獣医学専修

獣医学は動物を主な対象とする、人間と動物の健康と福祉の向上を目指した生命科学です。人間は動物を食料にしたり、愛玩の対象としたり、試験・研究の材料にしたりします。そのためには、対象となる動物の特徴を理解することが必要です。また正常な状態だけではなく、病的な状態についても十分な知識が求められます。それらがないと、動物の病気を治したり、予防したりすることができません。その内容も行動、がん、感染症などと多様です。したがって、その解析方法も行動解析、病理組織学的検索、分子生物学的解析などと多様です。獣医学専修ではそれらについて学び、研究しています。

生物素材化学専修

生物素材化学専修では、バイオマス利用に関わるバイオテクノロジー(生物工学)に関して、学ぶことができます。課程専門科目ではバイオマス生物工学、生物材料組織学、植物繊維科学など、自然界でバイオマスが生合成・生分解されるプロセスに関して深く学ぶとともに、生物材料生物学実験などの学生実験で、生命科学の研究を行うための基礎的な知識を身につけます。グリーンケミストリー(環境に優しい応用化学)・マテリアルエンジニアリング(材料工学)との連携によって、生命科学を用いたバイオマス利用に関する知識を身につけることができます。

生命化学・工学専修

研究科の名称にも含まれている「生命科学」は、微生物から始まり動植物に至る生物の生命活動に関わる現象を分析、解析する学問として捉えることができます。従って、本研究科で行われる研究のすべては、生命科学を基盤とするものであり、学部の講義・演習も生命科学と密接な課題について行われています。特に生命化学・工学専修では、「化学」の視点からの解析を心がけており、その様な研究成果に基づき、種々の生命現象を応用へと結びつける研究を展開しています。基礎研究から応用研究へと結びつける伝統は100年以上受け継がれており、本専修の特徴の一つとして挙げることができます。

応用生物学専修

応用生物学専修では、生物のもつ潜在能力を社会と環境に役立たせるため、基礎・応用両面の研究を行っています。生命科学の視点からみた本専修の研究対象は、微生物、植物、昆虫などの個々の生物とともに、圃場や生態環境レベルまで様々であり、また、それらの相互作用(共生、病理、環境への影響、環境応答、環境浄化)など幅広い研究が行われています。分子生物学、遺伝学、細胞生物学、生理学、病理学、生物統計学などの基礎生命科学とともに、実際の圃場での実習等を通して、農業・生物生産や生物環境等の応用生命科学を学ぶことができます。

森林生物科学専修

森林に存在する多様な生物には、人間にとって有用な資源や成分が含まれています。森林生物科学専修での講義や学生実習では、森林におけるマクロレベルの生命現象を学ぶことが多いですが、それらの根源ともいうべき樹木や微生物に関する、環境適応、物質生産等に関わる遺伝子の探索、それらの発現機構の解明等、ミクロなレベルでの生命現象の解明にも取り組んでいます。関連の深い講義としては、森林遺伝育種学、造林学、森林生態圏管理学、森林生態生理学等があり、学生実験では、樹木組織や微生物の培養、遺伝子解析、物質定量等の基礎的な手法を学ぶことができます。



研究紹介 - 広報誌「弥生」から -

魚介類寄生虫の宿主認識機構 ( 関連専修:水圏生物科学専修

弥生59号
  • 附属水産実験所 田角 聡志 特任助教

多くの寄生虫は特定の宿主に寄生します。このように厳密な宿主の認識はどのようにして行われているのでしょうか。私たちは、特に魚介類の寄生虫に注目してその謎に迫ろうとしています。 続きはこちら




メスの脳だけに存在する性ホルモン受容部位 ( 関連専修:水圏生物科学専修

弥生56号
  • 水圏生物科学専攻 大久保 範聡 准教授

オスとメスでは、種々の行動パターンやストレス応答などに大きな違いが見られます。そのような違いの多くは、脳内に存在する何らかの雌雄差によるものだと考えられます。性ホルモンを受け取る受容体の脳内での分布を調べていくうちに、その機構の一端が見えてきました。 続きはこちら



胎盤を築く幹細胞 ( 関連専修:動物生命システム科学専修

弥生52号
  • 応用動物科学専攻 田中 智 准教授

誕生前の哺乳類の子ども(胎児)は、胎盤という器官に守られて母親のお腹の中で育まれます。
胎盤を築く細胞も胎児の体を築く細胞と“もと”は同じで、受精卵から作り出されます。 続きはこちら








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