図1 OsHKT1;5(●)は木部柔細胞(XPC)や篩部柔細胞(PPC)の細胞膜に局在し、ナトリウム(Na+)を細胞内に取り込むことによって、導管や篩管を流れるナトリウムの濃度を下げる(左)。放射性ナトリウム(22Na)を用いたナトリウムの動態解析により、OsHKT1;5を欠損した変異体ではナトリウムが根から地上部に流入しやすく、しかも、主要な光合成の場である葉身にナトリウムが蓄積しやすいことが分かった(右上)。高塩ストレス条件下で栽培すると、変異体は葉の枯死が促進され、種子収量が低下し、さらに収穫された種子の発芽率も低くなった(右下)。