鈴木梅太郎博士は、本学農芸化学科化学第二講座(現:応用生命化学専攻生物化学研究室)の初代教授であり、ビタミンB1(オリザニン)の発見で知られています。今回、当時のビタミンB1などの結晶標本群(生物化学研究室所有)が、日本化学会による第三回化学遺産に認定されました。認定されたのは、これ以外に理化学研究所所有の直筆ノート、国立科学博物館に保管されている標本などがあります。今回認定されたサンプルの箱には「故大嶽了氏遺品」と書かれています。大嶽氏は、鈴木先生の「ヴィタミン研究の回顧」にもでてくる、オリザニンの結晶化を実際におこなったメンバーのひとりです。また、箱のなかには「ビタミンB1の発見―このケース三組を作り一組を皇室に献上し一組をドイツ学士院に贈った―」と書かれた紙がはいっています。

参照ホームページ: http://www.chemistry.or.jp/archives/isan-nintei3.html

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