東京大学 大学院 農学生命科学研究科・農学部 広報誌『弥生』Vol.78 (Spring 2024)
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10生産・環境生物学専攻・助教弊社は、栄養・機能性成分や残留農薬の分析、食感・においの評価、細胞培養、ゲノム解析など、農学・生命工学・食品化学に関連する様々な製品・技術を開発しています。東京大学農学生命科学研究科との新しいコラボレーションの場は、非常に魅力的です。私たちの生活に関わる幅広い分野を扱う農学において、弊社の分析計測装置が、先生方の先進的な研究、さらにはサステナブルな社会の実現に、貢献できれば大変光栄です。株式会社艶金教員と企業とのパイプ役を担ってもらいたいです。企業との共同研究は、実用化を見据えた研究機会と捉えています。社会連携リエゾンオフィスがスタートして以降、実際に企業から問い合わせが来るなど、大学と企業の結びつきが強くなったように感じています。特許取得やWIN-WINになる共同研究の秘訣など、これまでは相談先がわからず、調べる手間も時間もかかることから、踏み込みづらく感じていました。バックアップ体制が整ったことは、ただただ心強いです。社会連携リエゾンオフィス・キックオフシンポジウムで、それが内外に周知されたことで、より農学部の研究環境が外に向かって開いていくとよいです。キックオフシンポジウム後に、様々な企業様からお声かけいただき、早速視野が広がりました。農学国際専攻・助教岐阜県大垣市で繊維染色加工業を営んでいる中小企業です。東京大学大学院農学生命科学研究科と接点を持つことは偶然からスタートしました。前向きに受け入れていただき、感謝しつつ、これからの成果を期待しています。様々なテーマを通じて自然界にある循環の仕組みをもう一度見直すことは、地球環境にとって有意義だと感じています。研究成果が、世界中の人々の幸せに貢献することを願っています。東京大学との協創事業も3年目に入り、各部局との共同研究、社会連携講座、さらには寄附講座等、少しずつ立ちあがって参りました。「食・水・環境」を事業領域する弊社として、とりわけ農学生命科学研究科とは、今後一層の連携を強化していきたいと考えております。この度設立された社会連携リエゾンオフィスの機能によって、この協創事業のさらなる充実が図られることを心より期待しております。生物材料科学専攻・助教社会連携リエゾンオフィス・キックオフシンポジウムにて、企業の方々からいただいた率直なご意見やご質問は、私たちの保有するファシリティやスキルの有効活用を新たな視点で考える良いきっかけになりました。新設された社会連携リエゾンオフィスが異業種・異分野の橋渡しを担ってくださり、想像もしなかったようなコラボレーションの輪が広がっていくことを期待しています。大手食品会社社会連携リエゾンオフィスが企業との面会などの調整を担当してくれるのは、非常にありがたいです。企業の皆様、ぜひ社会連携リエゾンオフィスに気軽に相談してみてください。例えば、「こんなことで困っているのだけど、何か解決方法はないだろうか?」や「こういう方向に事業を展開したいのだけど、何かいい技術はないだろうか?」など。我々に任せていただければ何でも解決しますとまでは言いませんが、農学の総合知の力は、想像以上に頼りになると思います!現場の課題から新しいサイエンスが生まれることも期待しています。我々若い研究者の中には、企業とのつながりが薄く、つながり方もどうすればよいかわからない人が多いです。社会連携リエゾンオフィス・シンポジウムのようなマッチングの場や、社会連携リエゾンオフィスを通じたマッチングを期待します。共同研究の進め方や契約内容、特許に関してなど間に入ってもらい、気軽に相談ができると大変助かります。東京大学の研究者との社会実装を目指した連携に関して推進力の向上に期待します!野菜の育種を行っている中小企業です。社員数も少なく自社内ではできることに限りがあります。育種選抜用のDNAマーカー開発や、ジェノタイピング、フェノタイピングなどにまつわる、新しい知見や技術を取り入れるきっかけになることを期待しています。株式会社島津製作所膨大な知の集積がある東京大学へ、ワンストップでアクセスできるのは企業には大変ありがたいです。企業も気候変動に加え、生物多様性など自然資源との関わりについて科学的知見をベースに開示すること、ネイチャーポジティブへ向けて取組むことなどが、求められています。自然資源との関わりや利活用について深く関わる農学研究に大変期待するところです。これまで以上に連携を進めさせていただき、社会実装に向けてWin-Winの関係を築かせていただければ幸いです。産学連携相談窓口を開設【社会連携リエゾンオフィス】附属アイソトープ農学教育研究施設・教授知的財産室長・教授附属アイソトープ農学教育研究施設・准教授株式会社日本農林社住友林業株式会社株式会社クボタ32農学生命科学研究科の研究者の声企業担当者からの声様々な方面から期待の声が届いています

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