学生の声学生の声産官学協働で課題に取り組むインターンシップ 「ワン・アーソロジー」実学研修協働先の声株式会社ワークライフスポーツワークライフスポーツは、スポーツの力を活かして地域課題の解決や、地元企業の価値を高めるための活動を行っています。協働先の声認定NPO法人環境リレーションズ研究所100年後の「活力ある美しい日本」を目指し、森林再生と地域振興を同時に叶える「Present Tree」プロジェクトを展開。2003年設立。社会における実課題を見いだし、解決する力を培うために、One Earth Guardiansの認定科目「ワン・アーソロジーⅠ・Ⅱ・Ⅲ」として実施する実学研修は、参画企業・団体等と受講生、教員らが共に活動に取り組むことで、新たな協働創出の場ともなっています。これまで約25の企業・団体等に協力いただき、のべ50件以上の実学研修プロジェクトが実施されています。受講生が自らテーマを提案して関係する組織や人々を巻き込んでいく活動も増え、そのフィールドは各地域の森や海、生産現場などへと広がっています。10ワークライフスポーツの稲垣さんをアドバイザーに、長野県をフィールドとして、サッカーの「人をつなぐ力」を活かした農学の社会実践をしようとしています。一般社団法人長野市開発公社のご協力のもと、サッカーグラウンドで発生する刈芝を家畜のエサや肥料として活用できないか試みるなど、地域内の小規模な資源循環の構築に取り組んでいます。日本には、適切に管理されず、水の貯留や土壌保全などの機能を保つことが難しい森林が多くあります。私たちは、森林管理に携わる人材が不足する静岡県熱海市で、放置林の再生を担える人々のコミュニティを育むことを目指して、地域内外の人が参加し森林管理について学ぶことのできる座学と実践のプログラムづくりに取り組みました。今回は、「農学×サッカー」という新鮮な切り口を学生の皆さんがコンセプトとして打ち出し、その想いに巻き込まれた人たちがどんどんとつながっていきました。学生時代に、社会で働く人たちと真剣な対話ができる場があることは貴重です。One Earth Guardiansのプログラムの魅力は異なる分野の専門家の共創を促すものだと感じています。「林業絶滅自治体での放置林再生のためのスキームづくり」に挑んだ学生たちは、試行錯誤しながら地元を巻き込みつつ協議会を立ち上げた!理不尽な困難が続いた経緯を知る私としては、とても嬉しく感慨深い。経済原理が働きにくい公益活動ほど理不尽な目に遭うことが多いのは世の常であり、OEGsにはそんなオケージョンでこそ「巻き込み力」を発揮して欲しい!33「農学×サッカー」サッカーの力を活用した地域資源の持続可能な利用を考える放置林を再生する担い手コミュニティづくり山口 空OEGs2期生 One Earth Guardians育成機構 アドミニストレーター(活動当時 生物材料科学専攻 博士3年)津旨 まいOEGs4期生生産・環境生物学専攻 修士2年稲垣 秀行株式会社 ワークライフスポーツ 代表取締役社長鈴木 敦子認定NPO法人環境リレーションズ研究所理事長3
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