東京大学 大学院 農学生命科学研究科・農学部 広報誌『弥生』Vol.79(Fall 2024)
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7月27日(土)に当研究科附属生態調和農学機構にて5年ぶりの観蓮会が開催されました。午前7時から開始いたしましたが、猛暑の中、800名以上の方々にご来場いただき、貴重なたくさんの蓮をご覧いただくことができました。久しぶりの開催となりましたが、盛況のうちに閉会することができました。2024年度東京大学田無演習林公開講座「竹の世界」博学連携イベント「生態園モデル植生現地ツアー(照葉樹林編)」を開催発行日 令和6年9月30日 企画編集:東京大学 大学院農学生命科学研究科広報室(岩田洋佳・■口洋平・福田良一・関澤信一・秋山拓也・中西もも・三條場千寿・田口恵子・井出留美・山吹尚弘・村上淳一・岸俊輔・和田麻沙)〒113-8657 東京都文京区弥生1-1-1 TEL : 03-5841-8179 FAX : 03-5841-5028 E-mail:koho.a@gs.mail.u-tokyo.ac.jp デザイン:梅田敏典デザイン事務所 表紙撮影:中島剛 撮影場所:千葉演習林 取材編集:米谷紳之介系の知り合いの先生が、本誌でご紹介いただいたSANRICEプロジェクトを先導している神谷先生をご存知であることを知り、驚きました。農学はどの分野とも接点があり、他分野と連携したり融合することができることが強みかもしれません。10月19日の第67回農学部公開セミナーでは、本誌に登場いただいた一部の先生方にご講演いただくことになりました。ぜひ、分野を「結ぶ」、人を「結ぶ」機会になればと思います。春に開催された公開セミナー「海と農学」に続いて、目から鱗が落ちる話題に出会うことを今からとても楽しみにしています。       広報室員 田口 恵子Yayoi 79EVENTS REPORTイベントリポートAprilJuneJune編集後記「結ぶ」。着任してから早くも1年が経ちました。私の研究履歴の中で、農学部に所属するのは初めてのこと。「弥生」をはじめ、学内広報誌が届くと目を通して少しずつ学内情報を増やしています。農学は、微生物が産生する天然化合物や、地球規模の環境問題など、ミクロからマクロの幅広い領域を網羅しており、身近な話題と繋がる内容が多い実学であることを知りました。これまでとは違った視点から見ることや、新しく知ることがあります。ON THE CAMPUSでは、所属する専攻の学生3名にインタビューいただき、それぞれの研究内容や向学意欲を垣間見ることができました。バングラデシュでヒ素汚染のヒト健康調査を行っている衛生薬学JulyJulyFall2024112024年度に田無演習林では一般の方々を対象にした公開講座「竹の世界」を開催しています。全4回の講義と実習からなり、第1講が4月14日(日)に開催されました。参加者は6歳から85歳までの17名です。講師は秩父演習林助教の久本洋子氏で、「竹とはどんな植物か?」と題して講義を午前中に行いました。昼食には職員が用意したタケノコご飯を食べて、午後はモウソウチク林でのタケノコ掘りの実習を行いました。第2講は7月に森林総合研究所関西支所の小林慧人氏、第3講は10月に北九州市立大学文学部教授の岩松文代氏、第4講は12月に合同会社Bamboo Salon大谷悠巴氏をお招きし、それぞれ講義と実習を予定しています。身近な竹を題材として、多面的な視点から竹を再認識してもらうプログラムとなっています。研究員の解説に対し熱心にメモを取る参加者千葉演習林と千葉県立中央博物館(以下、中央2024年6月8日(土)に第66回東京大学農学部公開セミナーがオンラインと現地とのハイブリッドにて開催されました。今回のセミナーは「海と農学」というテーマで、農学部の多様な研究の中でも水産物や漁業に関する研究について、各教員からの講義が行われました。博)は、調査研究、自然誌資料の収集と整理、県民・市民向けの展示や啓蒙などで協力する連携協定を2021年3月に締結しました。連携イベントとして、「夏の山の昆虫」を毎年定期的に開催してきましたが、今年度は新たに「生態園モデル植生現地ツアー(照葉樹林編)」を2024年6月2日に千葉演習林で実施しました。中央博の敷地内には千葉県の植物群落を展示する野外生態園があり、千葉演習林の森林をモデルとしたモミ・ツガ針葉樹の巨木やアカガシなどの多様な常緑広葉樹による照葉樹林も再現されています。今回のツアーは、生態園のモデルとなった“本物”の植生を現地で観察する企画です。参加者は中央博の研究員による解説に耳を傾けながら、千葉演習林の植生を堪能されていました。 7月24日(水)15時から農学部フードサイエンス棟中島董一郎記念ホールにおいて、「社会連携リエゾンオフィス・第3回シンポジウム―農学生命科学分野の社会実装に向けて」を開催しました。今後、社会連携リエゾンオフィスは、本研究科の更なる社会連携を推進するハブとしての役割を積極的に担っていきたいと考えていますので、当研究科との連携にご興味がありましたら、当オフィスに積極的にご連絡をお願いいたします。東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部Webサイトwww.a.u-tokyo.ac.jp第66回東京大学農学部公開セミナー社会連携リエゾンオフィス・第3回シンポジウム開催5年ぶりの観蓮会開催79

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