病原性糸状菌 Aspergillus fumigatusのゲノム配列解読の論文がネイチャーに掲載


本研究科応用生命工学専攻の北本勝ひこ教授、堀内裕之助教授らは、米国、英国等の国際コンソーシアムに協力して、主要な真菌症の原因菌であるAspergillus fumigatusのゲノム解読およびその解析を行った。A. fumigatusは日和見感染を起こす病原菌であり、免疫不全状態の人では感染率が高く、致死率が50%に達することも多い。A. fumigatusのゲノムは約2940万塩基対で、約9900固の遺伝子が含まれていた。これらの中には、病原性に関わる可能性が高い遺伝子も多数見いだされた。これにより、感染の機構解明が進み、抗真菌薬の開発に貢献するものと思われる。
Nature, 438, 1151-1156(2005)に掲載


www-admin@www.a.u-tokyo.ac.jp

Copyright (c) 1996-2007 東京大学大学院農学生命科学研究科 広報室
このページの文章・写真などあらゆる内容の無断転載・複製を禁じます。
このページへのリンクを設定したい方は、 著作権表示 をご覧下さい。