2006/10/31 |
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発表者:小野寺 節 (応用免疫学研究室 教授)
癌細胞の増殖に伴う血管新生や転移の際に、血管周囲組織を溶かす事が有名であるMMP-2(マトリックス・メタロプロテナーゼ−2)遺伝子欠損マウスの骨組織を解析し、MMP-2が骨細管の形成に必須な役割を果たすことを明らかとした。この異常が、頭蓋骨では骨過形成を、それ以外の骨では骨量の減少を引き起こした。骨の恒常性維持に骨細胞(骨細管)ネットワークが重要な役割を果たすことを明らかにした成果であり、ヒトの遺伝性骨溶解症の病理機構の一端を明らかにしたものである。
別紙参照 【PDF】