麹菌のゲノム配列の解読とその解析結果の論文がネイチャーに掲載


本研究科応用生命工学専攻の北本勝ひこ教授、堀内裕之助教授、丸山潤一研究員、 Praveen R. Juvvadi研究員、一宮維幸研究員らは、国内の研究所、大学および企業からなるコンソーシアムに参加し、麹菌Aspergillus oryzaeのゲノム解読およびその解析を行った。麹菌のゲノムは約3700万塩基対で、約12000固の遺伝子が含まれていた。近縁のAspergillus属カビと比較して、遺伝子数で約30%多く、代謝関連、特に、二次代謝産物関連遺伝子が、麹菌のゲノム中に多数含まれるていることを明らかにした。麹菌は、古くから日本酒、醤油、味噌などの醸造に用いられてきたことから、「国菌」とも呼ばれている微生物であり、今後、おいしいお酒の開発や新たなバイオ産業への利用が期待される。
Nature, 438, 1157-1161(2005)に掲載


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