農学生命科学研究科では、企業、機関研究所等とさまざまな形で連携し、研究活動を推進しています。

寄付講座

寄付講座とは、個人又は団体の寄附による基金をもって大学の教育研究活動を実施するため、学部及び研究科等の大学院組織に置かれる講座をいいます。

各講座のHPはこちらよりご覧ください。

寄付講座の名称 植物医科学/Clinical Plant Science
設置期間 2006年(平成18年)4月1日~2014年(平成26年)3月31日更新
2014年(平成26年)4月1日~2019年(平成31年)3月31日更新
2019年(平成31年)4月1日~2024年(令和6年)3月31日更新
2024年(令和6年)4月1日~2027年(令和9年)3月31日3年間
寄附者 日産化学株式会社
担当教員及び職名 特任教授 難波 成任
特任教授 市川 和規
特任教授 渡邊 健
教授(兼務) 山次 康幸
特任助教 鯉沼 宏章
研究目的 地球上で生産可能な食糧の35%(23億人分)が毎年植物病により失われている。これに対して、「植物病理学」をはじめとする植物保護関連のさまざまな分野がこれまで対策を講じてきた。しかし、気候変動、世界経済のグローバル化、農業生産の大規模化、野菜工場など超集約的農業の展開、さらに園芸愛好家の急増(3,000万人以上)などにより病気の診断・治療・防除・予防の需要は増加の一途である。本講座第1〜4期は、複合学術領域「植物医科学」の提唱と展開、学部教育実施と教科書発刊、植物病院の本学開設と連携植物病院の展開、植物医師認定事業開始と植物医師会設立、コミュニティ植物医師養成など基礎から社会実装に至る活動を推進した。第5期では、これらの活動を更に充実し、全国展開とネットワーク充実のほか、新規臨床技術開発や国際貢献などを計画している。
寄付講座の名称 食品機能学(東洋食品研究所)/Food Functionality Science (Toyo Institute of Food Technology)
設置期間 2019年(平成31年)4月1日~2024年(令和6年)3月31日更新
2024年(令和6年)4月1日~2029年(令和11年)3月31日5年間
寄附者 公益財団法人東洋食品研究所
担当教員及び職名 特任准教授 岡田 晋治
研究目的 第1期は“次世代機能性食品”の科学的エビデンスの取得・発信を行った。今期は人々の”well-being”の基盤となる機能性食品の品質設計を目指すフードデザイン研究を実施する。心身の健康状態をもたらす「食品機能学研究」を実施する。具体的には、ストレスや疲労を軽減し、明日の活力を生み出す健康=未病状態を維持する機能性食品研究を行う。SDGsに呼応し、未病=健康状態(恒常性)に直結する国際的課題(例えば減塩)の開発研究、飢餓を解決する独創的未来食の基盤研究を行う。食の中枢感覚のデータサイエンスを行う。本講座は食の本質を極め、研究・教育・産業の面で新たな社会貢献を果たす
寄付講座の名称 食と生体機能モデル学(フォーデイズ)/Food and Physiological Models (FORDAYS Co.)
設置期間 2015年(平成27年)5月1日~2020年(令和2年)4月30日5年間
2020年(令和元年)5月1日~2025年(令和7年)4月30日5年間
寄附者 フォーデイズ株式会社
担当教員及び職名 教授(兼務) 堀 正敏
特任准教授 伊藤 公一
研究目的 さまざまな食品添加物あるいは飼料添加物の機能的側面を明らかにするためには、その研究に最適化した動物モデルを用いることが必要である。本講座では、種々の食品、食品添加物あるいは飼料添加物の開発に必要な動物モデルの開発とそれら動物モデルを用いた機能解析を行い、食品あるいは飼料添加物開発の基礎研究を実施する。
寄付講座の名称 醸造微生物学(キッコーマン)/Brewing Microbiology
設置期間 2016年(平成28年)10月1日~2021年(令和3年)9月30日5年間
2021年(令和3年)10月1日~2026年(令和8年)3月31日4年6ヶ月間
寄附者 キッコーマン株式会社
担当教員及び職名 特任教授 丸山 潤一
特任助教 片山 琢也
研究目的 日本の伝統である醸造技術・発酵技術に不可欠な「醸造微生物」に関する基礎研究を通じて、技術力の向上、研究成果の社会還元、研究者の育成に貢献することを目的とする。
寄付講座の名称 木材利用システム学/Wood Utilization System
設置期間 2016年(平成28年)10月1日~2021年(令和3年)9月30日更新
2019年(令和元年)10月1日~2023年(令和5年)3月31日更新
2023年(令和5年)4月1日~2026年(令和8年)3月31日3年間
寄附者 農林中央金庫
担当教員及び職名 教授(兼務) 井上 雅文
特任教授 永田 信
特任講師 長坂 健司
特任助教 知念 良之
研究目的 木質資源の有効利用による地球環境貢献が認識され、地域木材の利用拡大への関心が高まってい るとともに、自然科学と社会科学の融合による木材の加工・流通・利用に関する新たな研究領域 の確立が期待されている。本寄付講座では、木質資源を有効かつ持続的に利用するためのシステ ム構築を目指して、木材の利用に関する地球環境、地域経済、社会影響評価、マーケティング、 政策等の研究を行う。また、研究者およびステークホルダーネットワークの形成を目指すととも に、成果の社会還元に努める。
寄付講座の名称 持続可能な自然再生科学研究/Environmental Science for Sustainable Development
設置期間 2019年(令和元年)9月1日~2024年(令和6年)8月31日更新
2024年(令和6年)9月1日~2027年(令和9年)8月31日3年間
寄付者 株式会社サンタミネラル
担当教員及び職名 教授(兼務) 堀 正敏
特任教授 杉浦 勝明
特任教授 桐澤 力雄
研究目的 第1期はSDGsの改善目標を実現するため、室内実験とフィールドワークを行った。水圏環境生物の特性を明らかにし、その理解の上で地球環境の保全を目指した。地上の植物・微生物についても生活環境におけるヒト・動物との関わりを明らかにし、微生物の環境分布制御を通じより良い生活環境の構築、特に環境における人獣共通感染症病原体の制御や樹病の防除を目指した。今期は、保有する技術を実装できるか否かをさらに検証することを目的とし、フィールドでの抗菌作用や脱炭素作用について検証する。具体的には、人工珊瑚など海洋の二酸化炭素吸収効果のある物質の特定などを行う。
寄付講座の名称 食の健康科学(ニップン)/Food-related health science
設置期間 2020年(令和2年)3月1日~2023年(令和5年)2月28日更新
2023年(令和5年)3月1日~2026年(令和8年)2月28日3年間
寄附者 日本製粉株式会社
担当教員及び職名 特任准教授 小林 彰子
研究目的 少子高齢化に伴い増加する世界規模での社会問題を食の科学の面から解決することを目指す。健康寿命の延伸に繋がる食品および食品成分の新たなシーズを探索し、構造を明らかにすると共に、生体内での働きを正確に捉える。薬による治療ではない、食による疾病予防や健康維持、QOLの向上に繋がる新規素材を提案すると共に科学的エビデンスを構築する。
寄付講座の名称 OSG 国際防疫獣医学/OSG Veterinary Science for Global Disease Management
設置期間 2021年(令和3年)11月1日~2026年(令和8年)10月31日5年間
寄附者 株式会社OSGコーポレーション, 創業者 湯川 剛
担当教員及び職名 教授(兼務) 芳賀  猛
教授(兼務) 猪熊  寿
特任助教 前澤 誠希
研究目的 アジアでは、畜産の急速な発展と集約化に伴い、動物感染症がまん延し、安全な畜産物の安定供給、畜産の持続可能性を脅かしている。本寄付講座では、アジア諸国との国際連携や国際貢献を視野に、動物の感染症防疫に関する学術研究の発展と獣医学教育の質の向上を通じた人材育成と畜産業の振興を目的とする。獣医学のあらゆる分野を通じて、学術・教育・産業に幅広く貢献する目的で進める。
寄付講座の名称 フィールドフェノミクス/Field Phenomics
設置期間 2021年(令和3年)11月1日~2027年(令和7年)3月31日5年5ヶ月間
寄附者 北海道更別村
Social Knowledge Bank合同会社
担当教員及び職名 特任教授 平藤 雅之
教授(兼務) 岩田 洋佳
准教授(兼務) 郭   威
特任助教 BLOK PIETER MARINUS
特任助教 BURRIDGE JAMES DAVID
研究目的 農学研究及びスマート農業において、圃場における作物生育状態や生育環境等の詳細なデータの収集・解析・評価法が重要な基盤技術となる。JST CRESTプロ「農業ビッグデータ」(2015~2021)で、欧米と同様の先進的大規模農業が行われている北海道十勝(更別村)に研究拠点(東大サテライトオフィス)を設置し、フィールドフェノミクス、IoT、AI、ビッグデータ等の先端研究を進めてきた。本寄付講座では、そこでの実績を踏まえるとともに、研究教育を行うキャンパスとして活用し、地元農業者、関連企業等との共同研究を進めやすいという現地での大きなメリットを活かしてフィールドフェノミクスや関連技術のさらなる発展を目指す。また、それらの応用の社会実装を加速するための基盤を現場に寄り添う形で構築する。そのために、地元の農業者、行政、学校との連携も強化する。
寄付講座の名称 食と動物のシステム科学/Food and Animal Systemics
設置期間 2022年(令和4年)4月1日~2026年(令和8年)3月31日4年間
寄付者 株式会社リヴァンプ
担当教員及び職名 准教授(兼務) 村田 幸久
特任講師 小林 幸司
特任助教 永田 奈々恵(応用動物科学専攻動物機能科学講座)
研究目的 過去数十年で急増している人と動物の慢性的な疾患や体調不良を21世紀病と呼び、これにはアレルギーや腸炎、肥満、自閉症などが含まれる。これらの疾患の原因として環境や食を含む生活習慣の変化からくる腸内細菌の減少などが考えられているが、慢性かつ緩徐な病態を評価することは難しく不明な点が多い。本講座は、環境や習慣の何がこれらの疾患を増やしているのかを明らかにするとともに、これらの疾患に対する診断と治療方法の提案を行うことを目的に掲げ、腸内細菌や食の機能に注目した研究を推進する。さらに、これらの病態を明らかにする数理モデルや画像解析モデルのプラットフォーム構築と応用を目指す。
寄付講座の名称 包摂型グローカル未来社会寄付講座/Inclusive Glocal Future Society Program
設置期間 2024年(令和6年)4月1日~2029年(令和11年)3月31日5年間
寄付者 株式会社クボタ
担当教員及び職名 特任教授 白波瀬 佐和子
研究目的 本研究は、地球規模(グローバル)な持続的発展が、地域(ローカル)レベルでの発展なくして実現しないことに着目し、自然共生(ビオ)と生活基盤の食と水などの資源循環(ループ)が両立する「ビオループ」の創生を目指し、すべての人々が幸せを感じることができる包摂的な社会を実現するための指針を提供する。実際の人々の生活の場は制度・文化が多様であり、目指すべき未来の形も多様である。本講座では、国・地域の実態の違いや幸福感の向上に向けての諸問題を明らかにし、違いを考慮した多様な「望ましい未来」を提示する。さらに、決して一つでない「進むべき未来」に向けての多様な道筋を明らかにすることで、具体的な包摂的未来社会の構築のあり方を提示することを目的とする。

社会連携講座

社会連携講座とは、民間企業又は独立行政法人等から受け入れる共同研究の一環として、学部及び研究科等の教育研究を行う大学院組織等に置かれる講座をいいます。

各講座のHPはこちらよりご覧ください。

社会連携講座の名称 栄養・生命科学/Nutri・Lifescience
設置期間 2016年(平成28年)4月1日~2021年(令和3年)3月31日更新
2021年(令和3年)4月1日~2026年(令和8年)3月31日5年間
連携機関 サントリーグローバルイノベーションセンター株式会社
教育上の担当分野 応用生命化学専攻:食品生化学
担当教員及び職名 特任教授 佐藤 隆一郎
准教授(兼務) 山内 祥生
特任講師 佐々木 崇
研究及び教育目的 運動機能を科学的に究明し、食と運動の機能に精通した人材の育成
社会連携講座の名称 微生物エコテクノロジー/Microbial Ecotechnology
設置期間 2021年(令和3年)4月1日~2024年(令和6年)3月31日更新
2024年(令和6年)4月1日~2029年(令和11年)3月31日5年間
連携機関 ダイキン工業株式会社
教育上の担当分野 応用生命工学専攻、生物材料科学専攻、アグロバイオテクノロジー研究センター
担当教員及び職名 教授(兼務) 大西 康夫
教授(兼務) 野尻 秀昭
教授(兼務) 五十嵐 圭日子
特任教授 原 啓文
講師(兼務) 砂川 直輝
特任講師 手塚 武揚
特任助教 鈴木 研志
研究及び教育目的 環境に負荷をかけない経済活動である「バイオエコノミー」を目指した環境先進技術および材料開発を実現することで、SDGsが目指す社会に貢献する。併せて、社会人教育、大学院教育などにおける当該分野の専門教育にあたる。
社会連携講座の名称 地球規模感染症制御学/Global Infectious Diseases Control Science
設置期間 2021年(令和3年)4月1日~2026年(令和8年)3月31日5年間
連携機関 カルテック株式会社
教育上の担当分野 農学国際専攻
担当教員及び職名 特任教授 間 陽子
教授(兼務) 松本 安喜
特任助教 松浦 遼介
特任助教 永田 丈宏
研究及び教育目的 現在、新型コロナウイルスの世界的蔓延は「感染症パニック」という言葉に代表されるように、生命と社会・経済に大きな打撃を与え続けており、その対策は急務となっている。地球規模で深刻化する感染症を克服する方法を確立するために、幅広く共通に有効性を示す光触媒の効果を、農学を基盤とする水産業、農業、林業、畜産業等の現場で検証する。
社会連携講座の名称 免疫生体機能研究/Immunobiology and Biofunctional Research
設置期間 2022 年(令和4年)10月1 日 ~ 2025 年(令和7年) 9 月 30 日 3 年間
連携機関 明治ホールディングス株式会社
教育上の担当分野
担当教員及び職名 教授(兼務) 八村 敏志
特任准教授 足立はるよ
研究及び教育目的 医・薬・食の融合領域において、免疫分野を中心に研究を推進し、産学の強みを活かし合う事で実用化まで見据えた世界最先端の研究知見を創出することで、感染症や老化の予防、免疫疾患の治療につなげ、「健康」の側面からサステナブルな社会の実現に貢献する。また、基礎研究から実用化研究まで幅広い領域に精通し、且つグローバルに活躍できる人材を育成する。
社会連携講座の名称 シグナルぺプチドーム研究/Signal Peptidome Research
設置期間 2023年(令和5年)4月1日 ~ 2026年(令和8年)3月31日 3年間
連携機関 東亞合成株式会社
教育上の担当分野 水圏生物科学専攻
担当教員及び職名 教授(兼務) 浅川 修一
特任助教 米澤 遼
研究及び教育目的 シグナルペプチドは、タンパク質分子にある短いペプチド配列で、細胞質内で生合成されたタンパク質の輸送および局在化を指示する機能を有する構造である。本講座において、シグナルペプチドには、タンパク質の輸送・局在化機能以外の未知の機能が存在しているという「シグナルペプチド仮説」を基に、細胞分化誘導機能、細胞増殖制御機能、核小体制御機能等の観点から、シグナルペプチドの未知の機能を解明することを目的とする。
社会連携講座の名称 バイオマスバリューチェーン実証社会連携講座/Department of Biomass Value Chain Demonstration
設置期間 2024年(令和6年)4月1日 ~ 2027年(令和9年)3月31日 3年間
連携機関 株式会社ダイセル
教育上の担当分野 生物材料科学専攻、附属演習林
担当教員及び職名 教授(兼務) 岩田 忠久
教授(兼務) 蔵治 光一郎
准教授(兼務) 安村 直樹
研究及び教育目的 森林から建築用資材やパルプのみならず、より高い経済効果を生む高付加価値な化成品を持続的に生産するためには、森林経営から木材成分の化学変換までを一気通貫で行う「バイオマスバリューチェーン」の構築が必要である。本研究では、本学演習林の一部を実証試験の場として用い、持続可能な森林経営と高付加価値化成品生産の実現を目的とする。また、当該分野の社会的要請に応えられ、国際的に研究開発をリードできる若手研究者の育成を目的とする。

連携講座

連携講座とは、高度な研究水準をもつ民間等の研究所や国立の研究機関の施設・設備と人的資源を活用するため、研究機関等との間で協定を結び、それらの研究員に教授等の委嘱を行い大学院教育に従事させ、また、学生にこれらの研究機関等での研究指導を受けさせることができる講座をいいます。

連携講座のHPはこちらよりご覧ください。

連携講座の名称 エコロジカル・セイフティー学/Ecological Safety
設置期間 2006年(平成18年)4月1日~2011年(平成23年)3月31日を更新
2011年(平成23年)4月1日~2016年(平成28年)3月31日5年間
2016年(平成28年)4月1日~2021年(令和3年)3月31日5年間
2021年(令和3年)4月1日~2026年(令和8年)3月31日5年間
連携機関 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 農業環境変動研究センター
教育上の担当分野 生物・環境工学専攻:大気環境学、土壌環境学、物質循環学、生態系計測学
生圏システム学専攻:農村緑地生態学
担当教員及び職名 教授 山口 紀子
教授 和穎 朗太
教授 山中 武彦
准教授 小野 圭介
連携目的 東京大学大学院農学生命科学研究科における教育研究の実施に関し、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 農業環境変動研究センターが協力して学生の資質向上とともに学術及び科学の発展に寄与することを目的とする。