水圏生物科学専攻
水圏は地球表面積の70%を占め、体積は実に14億立方キロメートルにも及びます。水圏は生命誕生の場であり、あらゆるグループの数千万種にも及ぶ生物がそのすみずみにまで生息しています。地球最後のフロンティアといわれる水圏とそこに生息する生物の理解と有効利用は人類共通の悲願です。
農学生命科学研究科の中で唯一、水の中の生物を専門に扱う水圏生物科学専攻は、水圏の生命現象のあらゆる側面を研究対象としています。前身である水産学科時代からの主要な課題であった資源学、増養殖学、利用・加工学のこれまで以上の充実・発展はもちろんのこと、地球環境問題への対応や、膨大な遺伝子資源の積極的な利用をめざす水圏天然物化学、水圏生物工学といった新しい研究分野も加わることによって、水圏生物科学専攻はいま新たな飛躍の時を迎えています。
専攻の目的
多様な水圏生物の持続的利用と水圏生態系の保全に関する教育・研究を通じて、人類が抱える食糧や環境等のグローバルな課題に対して積極的に貢献できる人材を養成する。
講座と専攻分野(研究室)
各講座の内容、研究室の紹介については、水圏生物科学専攻のホームページをご覧ください。
講座 | 専攻分野(研究室) |
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水圏生産環境科学講座 | 水産資源学、魚病学、水圏生物環境学 |
水圏生命科学講座 | 水族生理学、水産化学、水圏天然物化学 |
水圏生物工学講座 | 水圏生物工学 |
協力講座 | 水産増養殖学(附属水産実験所) 海洋生物科学(大気海洋研究所) 浮遊生物、微生物、資源解析、資源生態、環境動態、行動生態計測、海洋生態系変動 沿岸海洋環境学(アジア生物資源環境研究センター) |
(関連施設) | 国際沿岸海洋研究センター(大気海洋研究所) 国際連携研究センター(大気海洋研究所) |