応用動物科学専攻
応用動物科学専攻では、広く動物界に人類の福利にかかわる問題を求め、その積極的な解決に貢献することを目標としています。ヒトを含む高等脊椎動物を対象とした応用動物科学の分野は、近年、分子レベルから生態レベルに至るまで、広汎に進展してきており、また、生物学的にも、極めて高度で複雑なものになっています。
我々の専攻では、このような社会の期待や要請に対して、真に、オリジナリテイに富むアプローチが可能となるよう、動物を対象とした新しいバイオテクノロジーの開発や応用に関する先端的研究を世界的レベルで進めることを目標に努力しています。そのために、近来の目覚ましい基礎生物学の成果を基盤とし、応用生命科学の視点から、多様な生命現象のメカニズムを解明するとともに、成果を具体的な問題へ応用する道を探索することに、教育・研究の重点を置いています。
専攻の目的
哺乳類を主たる対象とし、動物が持つ複雑で多様な生命現象のメカニズムを分子レベルから個体レベルに至る視点から探求し、基礎生物学の発展、動物の多面的機能の開発、および新たなバイオテクノロジーの構築に貢献していくための、専門的人材と世界的水準の研究者を養成することを教育・研究の目的とする。
講座と専攻分野(研究室)
各講座の内容、研究室の紹介については、応用動物科学専攻のホームページをご覧ください。
講座 | 専攻分野(研究室) |
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高次生体制御学講座 | 応用免疫学 分子生物学を用いた動物の免疫機構の解明、発生工学的手法を駆使した耐病性動物の開発 応用遺伝学 分子生物学、細胞生物学、遺伝学、生殖生物学に基づく有用動物の開発、新しいバイオテクノロジーの開発と応用 動物細胞制御学 動物細胞の生理機能の解明と機能の開発 |
動物機能科学講座 | 細胞生化学 胎盤のもとである栄養膜幹細胞における遺伝子発現・分化制御機構の解明、真核細胞における転写後調節機構とその異常による疾患の解明 獣医動物行動学 行動の中枢機構と嗅覚系の役割、動物病態の行動的解析 放射線動物科学 脂質シグナルの炎症病態における役割の解明(癌やアレルギー治療薬、組織再生法の開発)、低線量放射線が生体機能に与える影響の解明 |
協力講座 | 実験資源動物科学(附属牧場) |
兼担研究室 | 獣医繁殖育種学、獣医解剖学、獣医生理学、獣医衛生学、実験動物学(獣医学専攻) 食品病原微生物学(附属食の安全研究センター) |
(関連施設) | 附属動物医療センター |