農業および農業をめぐる社会・経済状況には、地球レベル・国民経済レベル・地域経済レベルのそれぞれにおいて、次のような新しい動きがみられます。第1は、地球的規模における資源・環境問題の強まりであり、第2は、飢餓と飽食の並存に象徴されるさまざまな国際的インバランスの顕在化、第3は、国際間・地域間における相互依存関係の深化であります。

このような現状をふまえて、農業・資源経済学専攻では、農業経済学の研究成果を基礎に資源・環境経済学や開発経済学などの分野にまで領域を広げた幅広い研究・教育を進めています。また教育については、少人数による密度の高いゼミナールを中心に、フィールドワークや数量分析などの手法の習熟にも配慮したプログラムによって、先端的でかつ現実の経済社会に密着した基礎および応用研究を担いうる人材の育成を行っています。

専攻の目的

本専攻は、農業や資源を広く経済の中で位置づけ、農業・食料・資源・開発等に関わる諸問題を社会科学的に分析し、実態の解明と問題解決のための方法と手段を導く能力を養いつつ、この分野における研究水準の向上に資する研究者等、社会に貢献度の高い人材を育成することを目的とする。

講座と専攻分野(研究室)

各講座の内容、研究室の紹介については、農業・資源経済学専攻のホームページをご覧ください。

講座 専攻分野(研究室)
農業構造・経営学講座 農業経営学農政学農業史
開発政策・経済学講座 経済学食料・資源経済学
国際食料システム学講座 農村開発金融学