趣旨

 「ムーンショット型農林水産研究開発事業」における研究課題「サイバーフィジカルシステムを利用した作物強靭化による食料リスクゼロの実現」では、野生植物などが持つ生物機能をフル活用し環境適応力の高い作物を迅速かつ自在に開発できる新技術「作物サイバー強靱化」を開発することにより、食料リスクを解決し、持続可能な開発目標(SDGs)の実現に貢献することを目標として、研究を開始しました。
 現在、我々人類が食料として利用している植物は限られており、近年の環境変動はその生産に甚大な被害をもたらすといわれています。一方で、野生植物は環境適応に対して高いポテンシャルを持っています。本プロジェクトでは、これらが持つ強靭なストレス耐性特異プロセスを理解し、作物育種に利用できる技術の開発を目指しています。
 野生植物など植物遺伝資源の持つユニークなストレス耐性を発見し、育種に活用するためには、表現型を詳細に計測できるフェノタイピング技術が必要となります。今回、フェノタイピング技術の開発とその活用事例について国内外の研究動向を共有し、環境ストレスに強靭な作物を開発するうえで、これらの技術の可能性について議論することを目的として、シンポジウムを開催します。

開催日時・会場等

 2023年(令和5年)10月12日(木)10:00~17:00
 会場:東京大学弥生講堂 一条ホール(東京都文京区弥生1-1-1)
    オンライン同時開催(Zoomウェビナー)

プログラム

 1)開会の挨拶: 千葉一裕プログラムディレクター
 2)基調講演(1題):Lee Hickey教授 (The University of Queensland)
 3)講演(7題)
 4)プロジェクト説明: 藤原徹プロジェクトマネージャー
 5)閉会の挨拶: 藤原徹プロジェクトマネージャー

参加予定者

 会場:先着300名、オンライン:1,000名を上限とする

主催・共催

 主催:ムーンショット型農林水産研究開発事業「作物サイバー強靭化コンソーシアム」
 共催:生物系特定産業技術研究支援センター

事務局

・国立大学法人東京大学大学院農学生命科学研究科
〒113-8657 東京都文京区弥生1-1-1
吉田薫
E-mail:0979891585-ayosida[アット]g.ecc.u-tokyo.ac.jp、電話:080-3706-0919
山下早智子
E-mail:usayama[アット]g.ecc.u-tokyo.ac.jp、電話:03-5841-5104
・国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
作物研究部門 研究推進部 研究推進室 田中伸裕
〒305-8518 茨城県つくば市観音台2-1-2
E-mail: tanakan389[アット]affrc.go.jp、電話:029-838-7491

※[アット]を@に変えてください。