日本生態学会関東地区会 公開シンポジウム
「生態経済学の挑戦—ハーマン・デイリーを超えて」


日時:10月21日(土)14:00〜17:30
場所:東大農学部弥生講堂アネックス セイホクギャラリー(定員約50名:先着順) ハイブリッドオンライン開催予定(※下記参加申し込み必須)
内容:
 趣旨説明:宮下 直(東京大)
 大森正之(明治大)「生態経済学とH デイリーの持続可能性」
 福永真弓(東京大)「飽和する世界のエコロジー:価値の政治と環境正義」
 寺田佐恵子(玉川大)「野生生物の持続可能な利用:取引規制の効果と課題」
 安田仁奈(東京大)「浅めの深海のサンゴ群集の保全を考える」
 木村純平(パタゴニア日本支社)「リジェネラティブ・オーガニック(農業)の挑戦」
 長谷川健司(東京外国語大)「サイボーグ・エコロジー:システム生態学と〈発展〉の審問」
 総合討論
 モデレーター:中山智香子(東京外国語大)

趣旨:
近年、持続可能な社会を支える生態系への理解が深まり、生態系の貨幣価値化(見える化)を中心とした環境経済学的手法は生態学にも取り入れられている。だが、限られた資源と収支からなる地球システムにおいて、長期かつ大局的なシステム全体のバランスを考慮したグローバルな社会経済とはどうあるべきかという思想的背景が十分に顧みられないまま物事が急ピッチで進められている。 本シンポジウムでは、思想史の専門家を招き、生態系や社会の持続的発展について独自見解を提示していただく。また、実践面での課題については、持続可能な農業や資源利用を社会の福利として位置づける研究や活動をしている方々から話題提供をいただく。総合討論では、これまで交流がほとんどなかった異分野間での意見交換を行い、新たな展望を語る。とくに、生態学と親和性が高い「定常経済学」を唱え、デイリーの3原則でも知られているハーマン・デイリーの主張を再考し、生態学者としてどのような視点や取り組みが必要かを探求していく。

※参加申し込み
会場は人数制限(約50名)があります。参加ご希望の方は、事前に以下のサイトよりお申し込みください。人数を超過した場合は、オンラインでの参加とさせていただきます。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdKzrfc9zWVEp4QHh_zNwzrdKGoaIlUW8XD5M0pAZjcw9daEQ/viewform
受付後、オンラインの方にはZoomのミーティングの情報についてお知らせします。