WWFジャパンによるランドスケープアプローチとTNFDの森林科学セミナー開催(11/25)
森林科学専攻では、WWFジャパン自然保護室・金融グループ長:橋本務太様(森林も過去には担当)をお招きして、森林科学セミナーを開催しました。
冒頭では、2023年に開示推奨項目が公表され、取り組みが始動したばかりの TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)について、設立の背景からねらいについて、解説をいただきました。続いて世界の森林の現状、森林破壊の要因、日本企業の取組例、金融機関の役割などを包括的に話し、インドネシアの具体事例から、個々のサイトの課題に加えて、ランドスケープレベルでの取組みの必要性が指摘されました。
WWFジャパンが推進する調査活動、TNFDに関連した認証審査のサポート等についても紹介いただきました。TNFDについては、企業が自然への依存と影響やリスクを認識し、取り組み情報を開示しつつある状況下で、政府・企業サイドからの発信が多い中、国際NGOとしての独立した立場と実務経験に基づく最近動向を伺えたことは大変貴重でした。またこうした国内外の動きを捉える際には、個々の取り組みが本当に「ネイチャーポジティブに向かっているか」という原点が問いかけられる内容でした司会は、15年以上WWFジャパンの自然保護委員会の委員も務める香坂玲教授が務めました。
【日時】2025年11月25日(火)17:00〜18:30
【場所】東京大学農学部 弥生講堂 セイホクギャラリー
【内容】講演:「金融と自然資本の接点:TNFDの可能性 森林に関する自然関連情報開示が導く持続可能な土地利用とランドスケープアプローチ」
講演者:WWFジャパン自然保護室・金融グループ長:橋本務太氏
【主催】東京大学大学院農学生命科学研究科・森林科学専攻 森林風致計画学研究室
TNFDの開示提言の4つの柱(ガバナンス・戦略・リスクとインパクトの管理・測定指標とターゲット)を解説する橋本氏
お問合せ先
東京大学大学院農学生命科学研究科 森林科学専攻 森林風致計画学研究室
教授 香坂 玲(こうさか りょう) 担当:眞貝
E-mail: kohsaka.lab<アット>gmail.com <アット>を@に変えてください。
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