副専攻制の趣旨

学生命科学研究科では、食料、資源、環境の問題に、多元的なアプローチで取り組んでいます。そのためには、多元的な問題解決能力が必要であり、皆さんには、複眼的思考能力を身につけた社会のオピニオンリーダーとしての活躍が期待されています。

農学生命科学研究科では、我が国で初めて副専攻制を実施し、主専攻に加えてもう一つの副専攻を選択できるようにしています。副専攻を履修する人は、各専攻の副専攻演習2単位と、その専攻の講義科目6単位(獣医学副専攻の場合は修士課程相当講義科目6単位)以上を履修する必要があります。副専攻演習を履修する人は、その講義を担当する教員の許可を得て下さい。

履修資格、履修方法等、修了要件等

A.履修資格 東京大学大学院農学生命科学研究科修士課程及び博士後期課程(獣医学博士課程を含む)に在籍する学生。
B.履修方法 副専攻制は、修士課程(獣医学専攻については修士課程相当)において実施されています。

  • 1. 副専攻を選択する場合は、「副専攻志望届」により、主専攻の指導教員・専攻主任の承認及び副専攻指導教員の了解を事前に受けて下さい。
  • 2. 「副専攻志望届」は、4月前半の期日までに提出して下さい(詳しくは、教務課大学院学生担当で確認して下さい)。
  • 3. 5月に受け入れの可否が決まります。
C.修了要件等
  • 1. 副専攻を修了するためには、主専攻を修了し、かつ、修了年限内に各専攻の副専攻演習2単位と、その専攻の講義科目6単位(獣医学副専攻の場合は修士課程相当講義科目6単位)以上を履修して、最終試験に合格する必要があります。
  • 2. 副専攻修了者には、副専攻修了書が付与されます。

副専攻制に関しては、下記の規定を参照して下さい。

  • 1.東京大学大学院学則第9条第2項目
  • 2.東京大学大学院農学生命科学研究科規則第20条
  • 3.農学生命科学研究科副専攻制に関する内規

各専攻の専門分野および受入上限定数

専攻 専門分野 上限定数
生産・環境生物学 作物生理学、作物生態学・作物形態形成学、園芸学、植物病理学、昆虫遺伝学・昆虫病理学、育種学、生物測定学・統計遺伝学、応用昆虫学・昆虫生理生態学、植物分子遺伝学、生産生態学、耐性機能開発学、地域資源評価 6名
応用生命化学 植物分子生理学、生物機能開発化学、生物有機化学、有機化学、生物制御化学、植物栄養・肥料学、土壌圏科学、生物化学、分析化学、栄養化学、食品生化学、食糧化学、食品生物構造学、放射線植物生理学、動物細胞制御学 2名
応用生命工学 生物情報工学、分子生命工学、分子育種学、醗酵学、酵素学、微生物学、細胞遺伝学、応用微生物学、環境保全工学、細胞機能工学、植物機能工学、膜蛋白質解析 2名
森林科学 森林経理学、造林学、林政学、森林理水及び砂防工学、森林利用学、森林植物学、森林動物学、森林風致計画学、森林生態圏管理学、アジア生物環境学 4名
水圏生物科学 水産資源学、魚病学、水族生理学、水圏生物環境学、水産化学、水圏天然物化学、水圏生物工学、水産増養殖学、浮遊生物分野、微生物分野、資源解析分野、資源生態分野、環境動態分野、行動生体計測分野、海洋無機化学、生物資源再生分野、沿岸海洋環境評価分野、生理学分野、分子海洋生物学分野、国際学術分野、海洋生態系変動分野 6名
農業・資源経済学 農業経営学、農村計画学、経済学、開発政策論、農業経済学、食料・資源経済学、農政学、比較農業政策学、農業史、農学史、農村開発学、国際農業発展論、開発経済学、汎アジア経済論 5名
生物・環境工学 農地環境工学、農地保全技術、地域環境管理学、水利環境工学、水利施設工学、水理学、環境地水学、土壌物理学、物質移動学、生物環境工学、バイオエンジニアリング、植物環境制御学、生物機械工学、ロボット工学、バイオエネルギー工学、生物プロセス工学、ポストハーべスト工学、代謝抑制技術、生物環境情報工学、画像診断学、リモートセンシング 7名
生物材料科学 生物素材科学、セルロース科学、生物材料物理学、住環境資源学、木質材料学、木質構造学、製紙科学、情報メディア科学、森林化学、樹木生化学、木材化学、木材化学工学、高分子材料化学、接着科学、バイオマス利用学 3名
農学国際 国際水産開発学、国際動物資源科学、国際植物資源科学、国際植物材料料学、国際森林環境学、新機能植物開発学、国際農業開発学、国際環境経済学、国際情報農学 11名
生圏システム学 生物多様性科学、保全生態学、緑地創成学、森圏管理学、耕地生圏生態学、水圏生物システム学、水域保全学、森林圏生態学、森林生物機能学、森林圏生態社会学、森林流域管理学 10名
応用動物科学 応用免疫学、応用遺伝学、動物細胞制御学、細胞生化学、動物行動学、実験資源動物科学、放射線動物科学 5名
獣医学 獣医繁殖育種学、獣医解剖学、獣医生理学、獣医薬理学、獣医微生物学、獣医公衆衛生学、獣医衛生学、獣医病理学、獣医内科学、獣医外科学、実験動物学、獣医臨床病理学、感染制御学 10名