国際農業開発学研究室(コスタンティー二研究室) Laboratory of International Agricultural Development
職名
准教授 / Associate Professor
一般の方へ向けた研究紹介
Designing Life – Harvesting Health for People, Planet, and Future 人と自然がともに心地よく支え合う社会を目指して ― アグリカルチャーを通じてケアのあり方を見つめ直す研究
私は、アグリカルチャー(農の営み)や地域活動を通じて、人と人、人と自然が支え合うしくみを研究し、心身の健康を保ち、地域とつながりながらウェルビーイングを高める新しいモデルを探っています。
この研究の背景には、私たちが2021年に世界に先駆けて提唱した「ケアリテラシー」という観念があります。ケアリテラシーとは、―― 自然を含めた広義の包摂性 ―― つまり、人や自然に対して思いやりをもち、関わりながら共に生きる知識、態度、そしてその実践力のことです。アグリカルチャーという日常の営みのなかに、人を思いやり、自然を大切にするケアの視点を取り入れることで、誰もが毎日を心地よく、尊厳をもって暮らせる社会の実現を目指しています。
このような視点は、「いきかたをデザインする ― 人・地球・未来のための健やかな暮らしを育む(Designing Life – Harvesting Health for People, Planet, and Future)」というケアリテラシーの理念に重なり、自然との調和を大切にしながら、誰もが包摂される暮らしと持続可能なライフデザインの実践を目指す姿勢を表しています。