プロフィール

ファラナク モイン

ファラナク モイン

FARAHNAK Moein

専攻 附属演習林 The University of Tokyo Forests
研究室 森林流域社会環境学研究室 Laboratory of Forest Watershed Socio-Environmental Studies
職名 特任助教 / Project Assistant Professor
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一般の方へ向けた研究紹介

過密人工林と水の未来をつなぐ研究

私はイラン出身で、大学院修士課程のころから森林土壌の研究を続け、博士課程ではスギ人工林とヒノキ人工林における土壌の透水性の違いを明らかにしました。東京大学生態水文学研究所に着任した当初は、合同会社サクシード瀬戸との共同研究「太陽光発電施設周辺の河川環境や気温のモニタリング」に参加し、日本では再生可能エネルギーが注目される一方で、複雑な地形と森林の多い国土ゆえに、大規模太陽光発電による環境影響への懸念があることを学びました。現在は「水源かん養機能モニタリング研究委託」に携わり、過密人工林の適切な管理によって洪水や土砂災害のリスクを減らすことを目指しています。これまでの研究から、間伐と等高線伐倒木を組み合わせることで表面流を抑制できることが分かっており、今後も森林管理が防災や持続可能な水利用にどのように貢献できるかを探究していきます。

教育内容

教育活動

・東京大学大学院における大学院科目「森林圏水循環機能学」を担当(2023年,2025年)。人工林における表面流出の発生機構および観測手法を解説し、下流域の土砂流出抑制との関係を概説。
・東京大学学部1・2年生を対象とした「森林環境資源学」フィールドワーク「森と水」を担当(2023年~毎年)。研究所の設立史と森林保全による土砂移動抑制・水環境回復の長期的効果を紹介。
・小原中学校1年生を対象とした野外学習「水源の森探検隊」を担当(2023年~毎年)。過密人工林における間伐の重要性と森林管理の役割を解説する野外授業を実施。

共同研究や産学連携への展望

科学的データで支える、水資源と洪水リスク軽減

日本の国土の約70%は森林で、そのうち約40%が人工林です。これら人工林は水資源の涵養に重要な役割を果たしています。私たちは現在、豊田市と東京大学との共同研究「水源かん養機能モニタリング研究委託」に取り組んでおり、このような長期かつ高精度な観測は国内でも非常に稀です。今後は、人工林の管理、とくに間伐が水資源や洪水リスクの軽減に与える影響に関心を持つ他の自治体や企業との連携を広げ、より多くの現場でデータを蓄積し、科学的根拠に基づく森林管理や水資源管理への応用を進めたいと考えています。

研究概要ポスター(PDF)

キーワード

キーワード1  :  森林水文学、土壌水分、降雨流出、間伐、切り置き間伐、表面流出、浸透、土壌撥水性、流域水文学、森林管理手法
キーワード2  :  洪水、土砂災害、水資源、防災、豪雨、森林管理、流域管理