プロフィール
一般の方へ向けた研究紹介
産業動物の病気をみる
産業動物の獣医療現場では動物の大きさと経済的理由から高度医療機器が利用されることは稀です。臨床獣医師は身体検査所見を中心に診断治療にあたっており、確定診断できない症例も多いのが現状です。本研究室では、産業動物の難診断疾患症例の病態解析を行っています。現場の獣医師から依頼を受けた症例については、臨床データを広く収集解析し、獣医病理学研究室と共同で病理学的検索により確定診断を付け、データを現場にフィードバックしています。とくに血液循環器・神経・遺伝疾患を対象に研究中で、新規の診断・治療・予防法の開発につないでいければと考えています。
教育内容
産業動物の病気を正しく診断できる獣医師の養成
産業動物臨床学、獣医衛生学、大動物臨床学・臨床繁殖学実習を担当しています。地理的に産業動物に触れる機会の少ない弥生キャンパスの学生さんに少しでも症例を体験してもらおうという方針で、茨城・千葉の臨床獣医師と共同して症例の解析にあたっています。高度医療機器の使えない産業動物診療にあっても、論理的に物事を考え、鑑別診断や必要な検査の選択、病態解析などを行なえる獣医師になってほしいと思っています。
共同研究や産学連携への展望
産業動物の診断や予後判定のための新規マーカー開発
産業動物臨床分野では正しい診断のために病態を反映するマーカーが必要とされています。確定診断された症例の材料を解析することで、腫瘍、神経疾患、心疾患など、臨床現場で診断が難しい疾患の診断や予後判定に役立つ新規マーカーの開発を目指しています。また、獣医師の地域偏在が問題となっている中、産業動物の遠隔診療に有用な生体情報の自動解析や遠隔送信のためのデバイス開発を試みています。
研究概要ポスター(PDF)
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キーワード
キーワード1 : 産業動物、難診断疾患、診断、予後判定
キーワード2 : 産業動物臨床、スマート農業、診断マーカー