プロフィール

岩崎 茜

岩崎 茜

IWASAKI Akane

専攻 One Earth Guardians育成機構 One Earth Guardians Development Institution
研究室
職名 助教 / Assistant Professor

一般の方へ向けた研究紹介

科学と社会をつなぐサイエンス・コミュニケーター

 One Earth Guardians育成プログラム(OEGs)のアドミニストレーターとして、日々のプログラムの運営を担っています。
 OEGsは100年後の地球のために貢献できる人材を育成する教育プログラムです。アドミニストレーターは、さまざまな教育機会を企画・実施するみのみならず、受講する学生の活動の伴走や、学外の方々との連携やネットワークの構築、プログラムの認知度や賛同者を増やすための広報活動など、幅広い業務にあたっています。科学的なセンスのある“何でも屋”と言えるかもしれませんし、そのスペシャリストを目指したいです。
 私の研究のバックグラウンドは環境倫理学です。研究活動を通じて、環境問題をはじめとした社会課題の解決のためには科学と社会がともに知見や意見を出し合取り組むことの重要性を感じ、科学と社会の間をつなぐ役割を担うサイエンス・コミュニケーターとして、キャリアを重ねてきました。

教育内容

100年後の地球のために行動を起こせる科学者を目指そう

 One Earth Guardians育成プログラムは、2017年12月に農学部・農学生命科学研究科で始動しました。人間活動によって引き起こされた問題を見いだし、その解決のための研究力や実行力、そして巻き込み力をもった科学者たち「One Earth Guardians=地球医」の育成を目指す、社会連携型の教育・研究プログラムです。
 2022年度からは全研究科・学部に枠を広げ、教養学部前期課程の学生から博士課程の大学院生までの幅広い学年と、さまざまな専門分野の学生が、受講生として在籍しています。
 OEGsでは、科学の基礎力を涵養するとともに、社会や“現場”とのかかわりの中で学びの機会を持つことで、自ら課題を発見し、解決法を考えだし、それを実行に移せる力を育みます。このため、現場に赴いて社会の実課題に取り組むインターンシップである実学研修や、多様な立場の人が共に未来を考える対話型ワークショップなど、アクティブラーニングを多く行っていることも特徴です。
 2022年度からは、高校生を含むより若い世代を対象とした姉妹プログラム「Good Life on Earth」(https://www.one-earth-g.a.u-tokyo.ac.jp/gle/)も始まっています。

共同研究や産学連携への展望

One Earth Guardiansを目指す仲間に加わってください

 One Earth Guardians育成プログラムは、学生のみならず、学外の様々な立場の方々や教員らも交流して互いに教え合い、学び合い、考える場を創出しており、大学の中だけにとどまらない教育プログラムと言えます。これまでもさまざまな企業や団体、NPO等に参画いただいており、社会とアカデミアとが一緒に課題の解決や人材育成にあたる社会連携プラットフォームの側面も有しています。
 プログラムの基幹的な活動の一つが、産官学共同で社会の実課題に取り組むインターンシップである「ワン・アーソロジー」実学研修です。One Earth Guardiansの認定科目として実施されており、参画企業・団体等と受講生、教員らが共に活動することで、新たな共創創出の場ともなっています。
 (実学研修のテーマ例)
 ・森林との持続可能な未来を考える
 ・サーキュラーエコノミー実現に向けた微生物利用の可能性を探る
 ・発酵は食と地球を救えるか?
 ・人と動物と地球の幸せを考える
 実学研修についてはこちら:https://www.one-earth-g.a.u-tokyo.ac.jp/activity/training/
 100年後の地球のために貢献できる人材の育成や、産学連携での社会課題解決に関心をお持ちの皆さま、ぜひOne Earth Guardiansにご参画ください。

研究概要ポスター(PDF)

キーワード

キーワード1  :  人材育成、教育、社会連携、産学連携、アドミニストレーション、サイエンスコミュニケーション、環境倫理
キーワード2  :  持続可能性、SDGs、生物多様性、Nature Positive、循環型社会、サーキュラーエコノミー、食料問題、環境教育、地域課題