プロフィール
一般の方へ向けた研究紹介
植物の持つ能力を理解し、引き出す
植物が持っている能力を利用・増強し、不良環境に生育可能な耐性植物を創製すること、低投入型農業に適した作物を創製することによって、途上国の持続的食糧生産と先進国の環境調和型農業への貢献をめざしています。植物の環境耐性機構、養分吸収機構などを生理学、細胞生物学、分子生物学それぞれのレベルから解明し、その過程に関与する遺伝子を同定、改変して形質転換することによってストレス耐性、生理活性物質生産といった新しい機能を持った植物を作成します。
特に植物が鉄などの栄養金属元素を吸収しにくい土壌でも生育可能な作物の作成、鉄や亜鉛を多量に含む作物の育成、カドミウムなどの有害金属をできるだけ低くした作物の育成などを行っています。
教育内容
「不思議」を追求する
身の回りにある「不思議」を徹底的に探求できる人材育成を目指しています。生物は時には思ってもいない反応を示します。自分が予期していない反応が得られたときに「つまらない」あるいは「失敗した」と思うのか、それとも「おもしろい」と思うのか。いずれにしてもその原因を徹底的に追求し、植物の新たな機能や遺伝子の発見につなげてもらいたいと思っています。そのために最新の論文をたくさん読むなどして、常に世界の研究の最先端を理解してもらいたいと思っています。そして自分の研究が世界の農業問題、食糧問題などにどのように役立っていくのか考えてもらいたいです。
共同研究や産学連携への展望
植物のミネラル栄養に関するあらゆる研究を行っています
植物(おもにイネ)が鉄、亜鉛などのミネラルを土壌からどのように吸収し、葉や実、種子へどのように運んでいるのか、そして、この経路にはどのような分子や、タンパク質、遺伝子が関わっているのかを明らかにします。ここで明らかにした遺伝子を使って、鉄欠乏耐性作物、高鉄含有作物などを作成します。
・高等植物におけるニコチアナミンの機能解明
・鉄栄養による遺伝子発現の制御機構
・ムギネ酸類分泌の分子機構
・植物のストレス耐性機構に関する研究
・イネ科植物の金属イオントランスポーターに関する研究
・鉄欠乏耐性植物の創製に関する研究
・ニコチアナミン合成酵素に関する研究
・植物における鉄の吸収,移行,転流の分子機構
・機能性食品ニコチアナミン米の開発
・植物の亜鉛栄養に関する研究
研究概要ポスター(PDF)
関連リンク
キーワード
キーワード1 : 植物、栄養、ストレス、鉄、亜鉛、カドミウム、石灰質土壌
キーワード2 : 不良土壌、食糧問題、気候変動