プロフィール

野田 陽一

野田 陽一

NODA Yoichi

専攻 応用生命工学専攻 Department of Biotechnology
研究室 酵母発酵学社会連携研究部門 Yeast Fermentation Laboratory
職名 特任准教授 / Project Associate Professor

一般の方へ向けた研究紹介

ビール酵母の全てを明らかにすることを目指します

 酵母発酵学社会連携研究部門は、アサヒビール株式会社(現在はアサヒクオリティーアンドイノベーションズ株式会社)の出資により、2018年12月に発足した研究室です.また東京大学の10の部局の微生物学に関連する多様な分野の研究者を結集した統合型微生物研究拠点である微生物科学イノベーション連携研究機構に設置された第一号の社会連携研究部門です.研究室名が示す通り、酵母発酵学社会連携研究部門では酵母を研究材料として用います.研究に多く用いられる出芽酵母の学術名であるSaccharomyces cerevisiaeのcerevisiaeが、ラテン語でビールを意味するcervisiaに由来することは、アルコール発酵と出芽酵母の強いつながりを示します.人類の文化、生活と密接に関係した長い歴史を持ち、とても安全な微生物です.本研究部門では、ラガービールの製造に用いられる出芽酵母であり、異質倍数性の染色体構造を持つSaccharomyces pastorianusを主な研究材料として用います.その特徴的な染色体構造に由来する独自の性質や、環境ストレスに応答した染色体構造の変化に関しては未解明の部分が多く、本研究部門ではそれらについて分子レベルで解明すること、染色体の異数性や倍数性と関連した環境適応、進化の普遍的な原理の解明を目指します.

教育内容

発酵産業やものづくり産業に貢献する人材を育てます

 研究紹介に記したように、アサヒクオリティーアンドイノベーションズ株式会社 (AQI)の社会連携研究部門です.基礎と応用につながるビール酵母の研究が特徴であり、AQIとの共同研究を最速で進めると同時にタフでストレスに強い人材、自分の興味を追求することで社会に貢献する人材の育成を目指します.

共同研究や産学連携への展望

産学連携による社会連携研究部門です

 研究紹介にあるように、アサヒクオリティーアンドイノベーションズ株式会社 (AQI)の出資に基づく社会連携研究部門なので、頻繁に会社の研究部門との報告会があり産学連携がそもそものベースになっています.

研究概要ポスター(PDF)

キーワード

キーワード1  :  酵母、ビール、微生物、染色体、環境ストレス応答
キーワード2  :  生物多様性、微生物育種