プロフィール

則定 真利子

則定 真利子

NORISADA Mariko

専攻 附属アジア生物資源環境研究センター Asian Research Center for Bioresource and Environmental Sciences
研究室 樹木環境生理学研究室 Laboratory of Tree Environmental Physiology
職名 准教授 / Associate Professor
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一般の方へ向けた研究紹介

熱帯樹木を知り、森をつくる

私たち人類は、自然からさまざまな恵みを戴いて暮らしています。その恵みには、食料や木材といったモノもあれば、水を浄化するとか大気中の二酸化炭素を吸収するといった調整機能、あるいはまた休息や学びの場なども含まれます。自然からの恵みなくしては私たちの暮らしは成り立ちません。自然には復元力がありますが、人間による利用が度を過ぎると復元力が追いつかずに自然が劣化します。熱帯域には生物量が多く、生物多様性も高い熱帯林があり、地域レベルでも地球レベルでも重要な役割を果たしています。熱帯林の劣化、減少には長年、警鐘が鳴らされてきましたが、いまだに劣化、減少が続いています。その主な原因は農地への転換です。開発される土地は耕作限界地を多く含んでおり、持続的な生産が見込めずに放棄される開発地も少なくありません。開発放棄地などの荒廃地に森林を造成して、森林に備わっている自律的な生産機能を活かして利用していくことを選択肢の1つとして提示できるようにしたいという思いを抱えて研究をしています。植物は環境の変化に対して形態や代謝の変化を通じて適応することができます。私たちの研究グループでは、樹木の環境応答の仕組みを探り、その活用方法を考えることによって荒廃地における森林造成のための方法を追究しています。

教育内容

根から樹木を見る

熱帯荒廃地には樹木の生育を阻害するさまざまな環境ストレスがあります。私たちは、その中でも特に、水はけが悪い土壌や湛水状態の土壌で生じる根の低酸素ストレスに焦点を当てて研究をしています。環境ストレスに対して熱帯樹木がどのように応答し、また環境ストレス下でも生育が阻害されない樹種にはどのような耐性のしくみがあるのかを明らかにすることによって、荒廃地に森林を再生する技術の開発に繋げていこうと考えています。どんな樹木も環境に応答しながら生きています。その巧みな生き方を知ると、家の庭木や町の街路樹、山の木々の見え方も変わってきます。樹木の生き方を一緒に覗いてみませんか。

共同研究や産学連携への展望

木を見て森をつくる

森林の修復や保全をする上で、環境ストレスに対する樹木の応答を理解することは重要です。関連する活動や事業に取り組んでいる、あるいは取り組みを検討されている中で、課題解決へのヒントを一緒に考えることができると思います。

研究概要ポスター(PDF)

キーワード

キーワード1  :  熱帯荒廃地、環境造林、環境ストレス、熱帯樹木、環境応答、湛水ストレス、高温ストレス、窒素栄養、光合成、水分生理、炭素固定
キーワード2  :  熱帯林の劣化・減少、地球温暖化、熱帯泥炭湿地、森林修復、二酸化炭素固定、持続的生物生産