プロフィール
一般の方へ向けた研究紹介
生産者と消費者のあいだに光を当てる
私の研究テーマは、「持続可能な食のサプライチェーンに向けた仲介者の役割」です。「仲介者」とは、ここでは卸売業や流通業に携わる人や組織を指しています。具体的には、日本の卸売市場が主な対象です。持続可能な食や農業を実現していくためには、消費者や生産者の行動が重要で、すでに多くの方が研究したり、社会実装をされています。ですが、その間をつなぐ人々の行動も同じくらい重要ではないでしょうか?私たちの毎日の食の背後でつないでいる「仲介者」の果たす役割が、サプライチェーン全体での持続可能性を考える上で見落とすべきではないかと考え、その解明に取り組んでいます。
教育内容
寄り道で迷子
学部2、3年生向けに、地域の農家の方を対象としたフィールドワークの実習を担当しています。 私自身、学生時代から、卸売市場の卸売業者、仲卸業者、売買参加者の方へ調査を行ってきました(今でも「現場のことを何も知らない!」と怒られてばかりです)。市場の外からは一見、需要と供給の関係から効率的に農産物の価格と量が決まっているように見えるものの、市場の中をじっと見てみると、価格や量の決定に至るまでの人間関係や文化などが、私の視点からは無視できなくなってしまいました。そのため、定量的な経済分析から、半構造化インタビューといった質的調査、ライフサイクルアセスメント(LCA)による環境負荷の評価まで、さまざまな手法を寄り道して、それらを捉えようとしてきました。 私のアプローチは効率性からかけ離れていますし、どの手法も習熟度は中途半端なのですが、複雑な対象について一側面に偏重しないで分析できる研究者になれるよう、四苦八苦しているところです。学生のみなさんとも、何だが気になる対象について、どんな手法だと最も近くまでアプローチできるのか、一緒に考えていけると嬉しいです。
共同研究や産学連携への展望
分厚い現場知を以てしても、解決できないことがあるならば
卸売市場や宅配、直売所など生産者と消費者をつなぐプラットフォームを担う方々との連携を深めていきたいです。調査分析の他、ワークショップを通じた対話の場づくりも経験しています。ご興味をお持ちいただけるようでしたら、お気軽にご連絡ください。
研究概要ポスター(PDF)
関連リンク
キーワード
キーワード1 : 卸売市場 、持続可能な食のサプライチェーン 、仲介者、制度派経済学、ライフサイクルアセスメント
キーワード2 : 持続可能性