プロフィール

白波瀬 佐和子

白波瀬 佐和子

SHIRAHASE Sawako

専攻 農学国際専攻 Department of Global Agricultural Sciences
研究室 包摂型グローカル未来社会寄付講座 Endowed Chair of Global X Local Inclusive Future Society Global X Local Inclusive Future Society
職名 特任教授 / Project Professor

一般の方へ向けた研究紹介

包摂型社会 持続可能な環境と食 地域・コミュニティ

 社会の分断化が進み、戦火に命を落とす子どもたちや若者が後を絶たない。2030年を目途に設定された「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)」の達成可能性には課題が多い。その中、いかなる未来像を設定すべきか。一つに「包摂的であること」がある。格差・分断が蔓延する現代において、社会的に弱き者をも包摂することが、結果として持続可能な未来を実現することができる。
 本寄附講座では、地域やコミュニティーといった多様な生活の場に着目し、食や環境の実態を明らかにすることで、緊急性の高い問題や課題を明らかにしていく。特に、包摂の程度を示すアウトカムとしてのウェルビーング指標の構築、人口・ジェンダー・ダイバーシティの観点から検討する不平等の実態解明、日本を特徴づける災害・防災からみる未来志向の復興の位置づけ、世界で最も高齢化した社会・日本に関するグローバルな比較研究の展開、等を展開していく。具体的には、(1)ライフコースと世代に関する調査研究、(2)多層的ウェルビーング研究、(3)現代日本研究、(4)地域研究、(5)防災・復興研究プロジェクト、(6)国際連携プラットフォーム、の柱を中心に、教育・研究を進めていく。

教育内容

若手人材育成

 包摂型グローカル未来社会寄付講座では、すでに述べたように、6つの柱の下、国際的な研究プラットフォームにおいて、国、地域・コミュニティの違い・類似性を検討していくが、SDGs研究やウェルビーング研究、不平等・包摂研究に興味・関心を持ち、研究を実施する大学院生や若手研究者の育成にも力を注ぐ。特に、オンラインと対面での国際ワークショップを積極的に開催することで、国際ネットワークのっ構築を支援し、拡大していく。

共同研究や産学連携への展望

共同研究や産学協創への展望

 包摂型グローカル未来社会寄付講座は、環境や食の問題を、地域・コミュニティや生活の場の人々に着目した、政策研究と次世代育成を国際的に運営する産学協創のプラットフォーム事業である。特に、社会学・経済学・政治学を中心とする文系諸学と防災学、環境学、グローバルヘルス、サステナビリティ学といった学際的分野とも積極的に連携する新たな新規学問分野に通じる研究を、産学両方から双方向的に運営する革新的な事業でもある。文系と理系が、包摂性に関して分野融合し、新たな政策研究分野の構築へと通じるよう、学と産の知を同時的に連動させていく。本寄附講座がこれからの産学協創モデルの一つとなるよう、事業展開する。

研究概要ポスター(PDF)

キーワード

キーワード1  :  不平等・格差、少子高齢化、ジェンダーと世代、社会保障制度
キーワード2  :  包摂的未来、少子高齢化、不平等・格差、ジェンダー、農福連携