社会の分断化が進み、戦火に命を落とす子どもたちや若者が後を絶たない。2030年を目途に設定された「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)」の達成可能性には課題が多い。その中、いかなる未来像を設定すべきか。一つに「包摂的であること」がある。格差・分断が蔓延する現代において、社会的に弱き者をも包摂することが、結果として持続可能な未来を実現することができる。
本寄附講座では、地域やコミュニティーといった多様な生活の場に着目し、緊急性の高い問題や課題を明らかにしていく。特に、包摂の程度を示すアウトカムとしてのウェルビーング指標を人口・ジェンダー・ダイバーシティに配慮して構築し、不平等の実態解明につなげる。世界で最も高齢化した社会・日本からグローバルな包摂に関する比較実証研究を。具体的には、(1)ライフコースと世代に関する調査研究、(2)多層的ウェルビーング研究、(3)現代日本研究、(4)国際連携プラットフォーム、の柱を中心に、研究および次世代育成を進めていく。