発表者
土屋 一彬 (東京大学大学院農学生命科学研究科 生圏システム学専攻 助教/総合地球環境学研究所FEASTプロジェクト)
伊波 克典 (Global Footprint Network/FEASTプロジェクト)
Adeline Murthy (Global Footprint Network)
David Lin (Global Footprint Network)
Selen Altiok (Global Footprint Network)
Christoph D.D. Rupprecht (総合地球環境学研究所FEASTプロジェクト)
清野 比咲子 (WWF Japan)
Steven R. McGreevy (総合地球環境学研究所FEASTプロジェクト)

発表概要


図 都道府県別エコロジカル・フットプリントの算出の結果
エコロジカル・フットプリント全体の値と、主な構成要素である食・住居・交通カテゴリーの2014年の値(単位は全て1人あたりグローバル・ヘクタール)。

 人間活動が地球環境に与える影響を面積で換算する指標、エコロジカル・フットプリント(※1)。
 総合地球環境学研究所・Global Footprint Network・WWF ジャパン・東京大学大学院農学生命科学研究科からなる研究グループは、私達の暮らしが地球環境に与える影響をはかるこのエコロジカル・フットプリントの都道府県ごとの違いを解明しました。
 さらに、この都道府県ごとの数値を活用して、都市化や高齢化がより進んでいる都道府県でエコロジカル・フットプリントが高くなるという関係性を明らかにし、消費カテゴリーのうち「食」で、この関係性が顕著にみられることを示しました。 以上のことから、私たち人類が地球1個分の範囲内で持続可能な暮らしを実現していくためには、分散型の居住と経済、ローカルな食、脱炭素型エネルギー源への転換が重要であることが明らかになりました。
 また、本研究によって、自治体に提供可能であり、政策立案のために活用してもらえるエコロジカル・フットプリントの詳細データが揃いました。

 本研究成果は、2021年1月19日(火)Journal of Cleaner Productionにオンライン公開されました。
 詳細はこちらをご覧下さい。

※1 エコロジカル・フットプリント
「生態系を踏みつけている足跡」の意味で、世界や国などの経済活動を保つために必要な土地面積で表現される。土地面積は耕作地・牧草地・森林地・漁場・生産阻害地・カーボン・フットプリントの6区分からなり、グローバル・ヘクタール(global ha)という独自の世界共通の面積単位を用いて計算する。

発表雑誌

雑誌名
Journal of Cleaner Production
論文タイトル
Decentralization & local food: Japan's regional Ecological Footprints indicate localized sustainability strategies (分散型社会とローカルフード:日本の地域エコロジカル・フットプリントに見る地域に根差した持続可能性戦略)
著者
Kazuaki Tsuchiya, Katsunori Iha, Adeline Murthy, David Lin, Selen Altiok, Christoph D.D. Rupprecht, Hisako Kiyono, Steven R. McGreevy
DOI番号
10.1016/j.jclepro.2021.126043