発表者
王  冠瞳(東京大学 大学院工学系研究科機械工学専攻 博士課程)
工藤 正樹(東京都立産業技術高等専門学校 機械システム工学コース 准教授/東京大学 大学院工学系研究科機械工学専攻 客員研究員)
大長 一帆(研究当時:東京大学 大学院農学生命科学研究科 博士課程)
Sivasankaran Harish(東京大学 大学院工学系研究科機械工学専攻 主幹研究員)
許   斌(東京大学 大学院工学系研究科機械工学専攻 特任助教)
邵   成(研究当時:東京大学 大学院工学系研究科機械工学専攻 特任研究員)
李  禮林(東京大学 大学院工学系研究科機械工学専攻 助教)
Liao Yuxuan(研究当時:東京大学 大学院工学系研究科機械工学専攻 特任研究員)
松嶋 直人(研究当時:東京大学 大学院工学系研究科機械工学専攻 修士課程)
児玉 高志(東京大学 大学院工学系研究科機械工学専攻 特任准教授)
Lundell Fredrik(スウェーデン王立工科大学 KTH Mechanics Linné FLOW Centre 教授)
Söderberg Daniel(スウェーデン王立工科大学 KTH Mechanics Linné FLOW Centre 教授)
齋藤 継之(東京大学 大学院農学生命科学研究科生物材料科学専攻 教授)
塩見 淳一郎(東京大学 大学院工学系研究科附属総合研究機構/機械工学専攻 教授)

発表のポイント

  • セルロースナノファイバー(Cellulose Nano Fiber, 以下CNF)を用いた製品の多くは、引っ張り強度やチクソ性などの機械的特性を利用したものですが、分子スケールの構造を通じた物性の制御性を考えると、CNFにはさらなるポテンシャルがあります。
  • 流体プロセスを活用してCNFを分子スケールで配向させ、酸を用いて固めて作製した糸材が、セルロースナノペーパーなどの高熱伝導性を有する先端木質バイオマスの5倍以上、紙など従来の木質バイオマスの100倍以上の高熱伝導性を示すことを発見しました。
  • 木質バイオマスは熱伝導率の低さからこれまでは断熱材などに用いられてきましたが、従来の木質バイオマスと比べて飛躍的に熱伝導率の高い素材(CNF糸)を実現したことで、放熱性能を要求される高分子材料の代替え材としての応用が期待されます。

発表内容

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