オーストリア・ウィーン天然資源大学(BOKU)×日墺セミナー開催
ウィーン天然資源大学(BOKU)主催の日墺研究交流記念セミナー「BOKU–Japan: Co-operation in Past and Future」に森林科学・生物材料科学関係者が登壇
2025年10月20日(月)、ウィーン天然資源大学(BOKU, Vienna)にて、日墺間の長年にわたる学術交流を記念した国際セミナー「BOKU-Japan: Co-operation in Past and Future」が開催された。本セミナーでは、日墺両国の大学・研究機関から多くの関係者が参加し、これまでの協力関係の成果を振り返り、持続可能な社会の実現に向けた今後の連携の方向性が議論された。
開会にあたり、ウィーン天然資源大学(BOKU)シュレーヴ=シュタインドル学長、駐オーストリア日本国特命全権大使岩間公典閣下、京都大学・ウィーン大学マザール教授からそれぞれ祝辞が述べられ、両国の長年にわたる学術的連携の意義と今後の展望について強調された。
続いて、BOKUフューブル教授による日墺協力の歴史紹介に続き、BOKUマリアンヌ・ペンカー教授と東京大学香坂玲教授(森林科学専攻 オンライン参加)から「日本とEUのアグリフードシステムにおける持続可能な転換―日本のみどり戦略とEUのFarm to Fork戦略の比較」をテーマに共同講演が行われ、両大学の研究交流の成果と地域社会に根ざした持続可能性の実践に関する展望が紹介された。その他、気候レジリエントなインフラ、防災研究、大学院教育協働など、幅広い分野における共同研究について報告が行われた。
最後のパネルディスカッションでは、東京大学大学院生・BOKU留学中の青木馨氏(森林科学専攻・修士1年)が登壇し、若手研究者の立場から国際共同研究の意義と今後の学術交流への期待を述べた。さらにヴィクトリア・ブラシェック氏(BOKU修士卒 本学森林科学専攻・博士2年 国費留学生)も会場にて、日墺における研究や学生交流について紹介した。またBOKUクレメンス・カール・ペーターバウアー准教授(生物材料科学専攻バイオマス化学講座 特任准教授)もオンラインでパネリストとして参加した。
本セミナーは、日墺両国の研究者が持続可能な社会の実現に向けた新たな協働を模索する重要な機会となった。
お問合せ先
東京大学大学院 農学生命科学研究科 森林科学専攻 森林風致計画学研究室
教授 香坂 玲(こうさか りょう)
E-mail: kohsaka.lab[アット]gmail.com([アット]を@に変えてください)
関連リンク
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