本研究科附属演習林の渡邊定元元教授は、「継続的な収益と150年後に高資産価値林を生み出す持続的経営林づくり」が評価され、令和4年度(第61回)農林水産祭「林産部門」で天皇杯を受賞され、11月23日(勤労感謝の日)の式典で表彰式に臨まれました。

 渡邊元教授は東京大学退職後、林業経営体である株式会社白糸植物園を設立し、平成6年から現在までの 28 年間、 それまでのご自身の研究成果を活かした林業に従事されてきました。小規模所有の森林を中心に集約化を行い、将来木候補の成長の妨げとなる準優占木を間伐対象とした中層間伐を繰り返すことで継続的に収益を得つつ150 年後には優良木100 本/haの高収益林を造成することを目標とした「持続的経営林づくり」を進めて来られました。令和3年度時点で、富士山南麓域 1,000ha 余の森林所有者と森林経営受託契約を結び、森林経営計画を作成して持続的経営林づくりを実施されており、これまでに数千万円の間伐収益を所有者に還元されてきました。この実績が評価され、今回の受賞の運びとなりました。

 詳細につきましては、以下のリンクから農林水産省及び公益財団法人日本農林漁業振興会のHPをご覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/bunsyo/221005.html
http://www.affskk.jp/sub2.html