10月4日(水)15時から農学部3号館大会議室において、「社会連携リエゾンオフィス・キックオフ・シンポジウム―農学生命科学分野の社会実装に向けて」を開催しました。
 社会連携リエゾンオフィスは、人類社会が現在直面する地球規模の課題解決に対し、これまでになく農学生命科学への注目と期待が高まっており、その期待に応えるべく新産業創出のための産学連携と知的財産管理サポート体制の強化、国際的なステータスの向上、大学院教育および双方型リカレント教育の更なる発展と充実、本学の学生のみならず高校生などの次世代に対する情報発信など、本研究科内外のステークホルダー等に対して、目的達成のための総合窓口的な機能を果たす事を目的に、農学生命科学研究科に10月1日に設置されました。
その設置に関して、本研究科内外のステークホルダー等に対して、広く周知すると共に、この機を利用して、本研究科の若手研究者の最新の研究動向を周知し、今後より多くの企業や団体等と連携を深める場として実施されました。

シンポジウム関係者による記念撮影

 

 当日は、講演会と懇談会に分けて実施し、講演会では、中嶋康博農学生命科学研究科長の挨拶を皮切りに、大久保達也東京大学理事の挨拶、また来賓の川合豊彦農林水産省大臣官房技術総括審議官兼農林水産技術会議事務局長の挨拶からは、人口減少に伴う我が国の食料減産を食い止めるため、産学官民が連携して対応する事が重要で、農林水産省としても、この様な活動を積極的に後押していきたいとのお話がありました。
 続いて、社会連携リエゾンオフィスとの連携協力を行う関係室及び横断的教育プログラム等に係る事業紹介が行われ、今後、当研究科内外のステークホルダーとの連携を促進するきっかけとなる情報提供が行われました。
 最後に、若手研究者31名による、リレー講演が行われ、農学生命科学研究科で実施されている最新の研究動向が幅広く披露されると共に、講演会全体の結びとして、堤伸浩東京大学副学長から閉会の挨拶がありました。
講演会後、場所を農学部3号館生協食堂に場所を移して、参加者同士による積極的な懇談が行われ、新たな連携に向けた活発な話し合い等、充実した懇談会となりました。外部の参加者からは、農学生命科学研究科の最新の研究動向に触れる機会に恵まれ大変満足した、またこの様な機会を設けて欲しいとの要望が複数寄せられました。
 なお、講演会参加者は、中央省庁関係者4名、企業関係者68名、東大関係者11名、本研究科関係者17名、リレー講演を行った若手研究者31名、及び講演者等シンポジウム関係者19名、及びZOOMでの参加92名を含め242名の参加がありました。
 今後、社会連携リエゾンオフィスは、本研究科の更なる社会連携を推進するハブとしての役割を積極的に担っていきたいと考えています。

川合技術総括審議官による挨拶

リレー講演の様子