共同研究に使用する千葉演習林産材丸太の受け渡し

大学院農学生命科学研究科は森林資源を利活用した循環型社会の構築を目指し、西松建設株式会社(代表取締役:髙瀨伸利、東京都港区)と、附属演習林千葉演習林を対象とした社会実験型実証研究に向けた共同研究契約を2024 年3 月28 日に締結いたしました。


背景

東京大学大学院農学生命科学研究科は脱炭素社会実現に向けたさまざまな取組みを進めておりますが、西松建設が技術開発を進めている「中大規模木造建築物の実現」に関する実証データの取得を共同で進めるとともに、森林資源のサプライチェーン(循環利用)まで包括した循環型社会の構築を目指した取組みを共同で進めていくことで合意しました。


内容

本共同研究においては、千葉演習林敷地内に先進工法を用いた中高層木造建築物のほか、千葉演習林産材を用いた一連の木造建築物を整備します。これらの建物群には、省エネルギーをはじめとした環境配慮(ZEB)のための先進技術を適用するとともに、運用開始後、それら建物や技術の性能等に関する各種データを取得することで、今後の木造建築物の普及推進及び環境配慮型技術の向上に寄与することが本共同研究の目的のひとつです。また、西松建設との長期的な協調関係を持続しながら、これら施設を研究の拠点として、千葉演習林を活用した環境教育プログラムの開発と社会への提供を通して人材の育成と技術の開発につなげるとともに、持続可能な循環型地域社会モデルを構築することを目指します。

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