7月11日に『東京大学の農場で野菜や果実を育ててみた-美しいトマトの科学図鑑』が刊行されましたのでお知らせいたします。
 著者である矢守航准教授より紹介のコメントをいただきましたので掲載いたします。

美しいトマトたち:東京大学の附属農場で育った多彩なトマト品種の魅力

 世界中で栽培され、さまざまな料理になって食卓を彩っているトマト。町では最近、赤いトマトだけでなく黄色いトマトもよく目にするようになりました。実は、トマトの品種は日本だけでも300種類以上存在します。本書『美しいトマトの科学図鑑』は、そんなトマトの魅力がいっぱいにつまった一冊です。東京大学 大学院農学生命科学研究科 附属生態調和農学機構で育てられた50種類のトマトを、美しい写真とともに詳しく紹介しています。
 本書では、50品種のトマトを科学的に分析。糖度や酸度、旨味といった味の特徴から、季節と味の関係まで、トマトの奥深い世界を紐解いています。また、最先端の研究成果も紹介されており、トマトの新しい一面にも触れることができます。
 本書の最大の魅力は、何と言っても精細なトマトの写真です。赤、黄、オレンジ、黒といったカラフルなトマトたちの、茎や果実の「うぶ毛」までとらえた美しい写真の数々は、ページをめくるだけで時間を忘れさせてくれるでしょう。お店に並ぶ「完璧な」トマトとはひと味違う、個性的な姿も魅力です。
 トマトの美しさとその味わいの奥深さを存分に堪能できる本書は、トマト愛好家はもちろん、農家やシェフ、さらには、農業や科学に興味のある方にもおすすめです。

*下の“トマトの顔写真”には、本図鑑に掲載された様々な品種のトマトを使用しています。

トマトの顔写真

矢守准教授の研究内容についてはこちらもご参照ください。
 教員カタログ(矢守 航 准教授)
 矢守 航 研究室Web