東京大学大学院農学生命科学研究科と静岡県南伊豆町との連携・協力に関する協定の更新について
静岡県南伊豆町と東京大学大学院農学生命科学研究科の協定は、包括的な連携と協力を目的として、平成30年10月に締結されました。今回2回目の更新にあたり、GX/DXの社会実装(演習林との連携)を図り協定内容を拡充するため、双方協議のうえ、協定書の文言を修正し更新することとしました。また、この協定に基づく連携事業として、地元の下田高等学校南伊豆分校の生徒を対象とした体験型講座「温泉を生かしたチョコレート作り」が行われました。
過去の交流実績も踏まえて、静岡県南伊豆町と本学関係部局の関係をより確かなものとして、連携を継続して参ります。
1 協定の名称
東京大学大学院農学生命科学研究科と静岡県南伊豆町との連携・協力に関する協定書
2 締結日
令和6年10月31日(木)
3 署名者
南伊豆町長 岡部 克仁
東京大学大学院農学生命科学研究科長 中嶋 康博
4 協定の主な内容
(1)脱炭素社会に貢献する産業や地域づくりに関すること。
(2)町の自然資源の保全や有効活用に関すること。
(3)町の農林業振興対策の推進に関すること。
(4)熱帯・亜熱帯作物育成の技術指導に関すること。
(5)学生の現場教育の推進に関すること。
(6)講演、公開講座等の実施に関すること。
(7)その他、双方が協議し必要であると認める事項。
<静岡県南伊豆町について>
静岡県賀茂郡南伊豆町は伊豆半島の南端に位置する人口約7千人の町です。1955年に南崎村・竹麻村・南中村・南上村・三坂村・三浜村の6ヶ村が合併して、南伊豆町となりました。天城山脈から連なる山地が太平洋に接し、土地の7割が森林に覆われる一方、町域の南半が海に囲まれています。特徴的な産業は、花卉や果樹などを栽培する農業や、沿岸漁業となっています。町内には、豊富な湯量と泉温を持つ温泉もあり、これを活かした温室での農業や観光業も営まれてきました。恵まれた豊かな自然環境は人を惹きつけ、毎年多くの移住者を受け入れています。
本研究科と南伊豆町とのつながりは、1943年に附属演習林の樹芸研究所が設置されたことに始まりました。1967年には、本学保健体育寮の一つとして下賀茂寮が設置され、ここを拠点とした樹芸研究所での教育・研究活動が行われるようになりました。樹芸研究所が実施する教育プログラムでは、本研究科をはじめとした多くの学生が南伊豆町を訪れています。