「おとの森」プロジェクトと森林経営に関する森林科学セミナー開催
森林科学専攻では、12月2日に森林科学セミナーを開催し、株式会社ヤマハの「おとの森」プロジェクトについて、同プロジェクトのリーダーの仲井一志氏(株式会社ヤマハ及び京都大学・生存圏研究所特定准教授兼任)からは講義をいただきました。またミニトークとして「おとの森」プロジェクトを含む企業の森林経営と情報開示について、国際緑化推進センター(JIFPRO)研究員の山口はるか氏から解説をいただきました。
普段、楽器に木材が使われていることは知っていても、美しい音を支える各部材が、どの国でどのような森林管理のもとに調達されているかまで、意識することはあまりありません。仲井氏からは、森林地域において企業や研究者の連携のもと、楽器の適材を持続的に生み出す森林活動である「おとの森」プロジェクトについて具体的にお話いただきました。特に、タンザニア産のブラックウッドの事例等を通して、将来をみすえた森林管理や植林活動、地域ステークホルダーの方との協業やインセンティブ向上のねらいについても、詳しくご紹介いただきました。
山口氏からは、海外で植林活動に取り組む日本企業の事例を、TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)の視点から解説していただきました。企業がどのような「戦略」のもと、植林地における「依存と影響/リスクと機会」へ対応しているか、またTNFD開示が持つ意義や課題、TNFDをこれから始める企業への示唆等について、わかりやすくお話いただきました。
司会は生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォームであるIPBESの「生物多様性及び自然の寄与に係るビジネスの影響と依存度に関する方法論的評価(ビジネスと生物多様性アセスメント)」総括執筆責任者でもある香坂玲教授が務めました。
【日時】2025年12月2日(火)17:30〜19:00
【場所】東京大学農学部 1号館 第6講義室
【内容】
講義「生物多様性に配慮した持続可能な木材利用に向けた取り組み ヤマハのおとの森活動」
仲井一志氏(株式会社ヤマハ 楽器事業本部 おとの森プロジェクトリーダー
京都大学 生存圏研究所附属生存圏未来開拓研究センター副センター長/特定准教授
ミニトーク「事例分析からみる企業植林活動の情報開示のアプローチ」
山口はるか氏(公益財団法人:国際緑化推進センター(JIFPRO)研究員
【主催】東京大学大学院農学生命科学研究科森林科学専攻 森林風致計画学研究室
お問合せ先
東京大学大学院農学生命科学研究科 森林科学専攻 森林風致計画学研究室
教授 香坂 玲(こうさか りょう)
E-mail: kohsaka.lab<アット>gmail.com <アット>を@に変えてください。




