東大農学部学生有志によるクラフトビール第2弾が完成しました!
農学部学生有志約70名による「飯舘村ホッププロジェクト」は、福島県飯舘村産ホップを使ったオリジナルクラフトビール【IITATE ReCRAFT】第2弾をリリースしました。昨年度から醸造しているSession IPAに加え、今年は地域住民の方々とともに収穫した飯舘村産ホップを100%使用したPale Aleの2種類をリリースします。これらのビールは、飯舘村内での販売に加え、昨年度に引き続き東京大学生協第二購買部(安田講堂隣)でも購入することができます。
2025年12月15日には、共同代表の小髙慎太朗(農学国際専攻修士1年)と石橋宙郎(工学系研究科修士1年)が研究科長室を訪問し、完成した【IITATE ReCRAFT】2種類を研究科長に贈呈しました。面会では、東大農学部と飯舘村とのこれまでの連携の経緯や、本プロジェクトのねらいと今年度の活動内容、今後の展開に向けて学生として取り組んでいきたいことについて報告し、意見交換を行いました。
福島県飯舘村は、福島第一原子力発電所事故に伴う全村避難を経て、現在、復興と新たな地域づくりに歩みを進めている農山村地域です。東大農学部では、震災後から溝口名誉教授ら教員と農学国際専攻・IPADS等の学生が継続的に飯舘村を訪れ、2017年の連携協力協定締結以降は、現地でのフィールド教育や研究を通じて農業再生や地域づくりに取り組んできました。そうした長年の関わりのなかで、村の方々とともに新しい産業の芽を育てたいという学生の思いが形になったのが、2023年度に立ち上がったこの飯舘村ホッププロジェクトです。
地域とともに育てるホップ、地域とともに味わうビールへ
2年目となる今年度は、「地域住民の方との協働をさらに深めること」と「より多くの人に飯舘村を知ってもらうこと(関係人口の拡大)」を目標に掲げました。こうした目標のもと、夏にはホップ栽培にお借りしている飯舘村内のゲストハウス【COCODA】様の圃場で収穫祭を開催し、村内外から参加者が集まり、学生と地域住民が一緒になってホップを収穫しました。収穫されたホップは、その日のうちに福島市内のブリュワリー【Yellow Beer Works】様で仕込みに使っていただきました。秋には、完成した【IITATE ReCRAFT】のお披露目会も実施し、多くの参加者にホップの香り豊かなビールを味わっていただきながら、プロジェクトの背景や飯舘村の現状について紹介する機会となりました。こうした過程を通じて、活動を応援してくださる村民の輪が広がり、新たに畑やイベント運営に協力してくださる方々とつながることができました。
学生の学びをかたちにし、飯舘村の魅力を伝える場として
今年度は、ビール販売やイベント出展を通じた対外的な発信にも力を入れました。五月祭では、2日間で合計200Lの【IITATE ReCRAFT】が完売し、多くの来場者に「飯舘村のホップから生まれたビール」を実際に飲んでいただくことができました。また、農学部150周年記念祝典や農学フェア(前期教養学部生向けの農学部紹介イベント)では、ポスターや口頭発表を通じて、飯舘村ホッププロジェクトの取り組みと、農学が果たしうる復興・地域創生への役割について紹介しました。
さらに、復興農学会での発表、福島イノベーション・コースト構想「復興知」事業成果報告会での報告、ふくしま移住セミナーへの登壇など、学外の場でも本プロジェクトの成果と飯舘村の魅力を発信してきました。これらの機会を通じて、学生は自身の学びや現地での経験を振り返りながら言葉にして伝える力を養うとともに、飯舘村の魅力や本プロジェクトへの思いを学内外の多くの方々と共有することができました。
今後の展望
今後は、ホップ栽培の継続・安定化を図りながら、地域の事業者や行政との連携を一層深め、飯舘村の新たな特産品として【IITATE ReCRAFT】のブランドを育てていくことを目指しています。また、ホップ畑でのフィールドワークやビールづくり、イベント運営や情報発信といった一連の活動を通じて、学生が現場で学び、地域の方々と共に考え、行動する実践的な農学教育の場としてプロジェクトを発展させていきたいと考えています。
飯舘村の豊かな自然と人々の思い、そして東大農学部の教育・研究が結びついて生まれたクラフトビール【IITATE ReCRAFT】を、ぜひ多くの皆さまに味わっていただければ幸いです。
※本プロジェクトは、農学国際専攻・国際情報農学研究室、福島県飯舘村、公益財団法人福島イノベーション・コースト構想推進機構「復興知」事業等の支援を受けて実施しています。









