農学部3号館前で、ボン大学ご一行と共に

調印後、Hochボン大学長と共に

 2022年11月28日(月)10時30分より、東京大学大学院農学生命科学研究科とボン大学との学生交流覚書に係る調印式が農学部3号館141室で執り行われた。調印式では、ボン大学からMichael Hoch学長、Birgit Muench副学長やAnnette Scheersoi副学長の他、計7名の関係教員が、本研究科からは堤研究科長、中嶋副研究科長、藤原副研究科長の他、計7名の関係教員が一同に会して行われた。冒頭の挨拶では、堤研究科長からこれまでの交流の経緯説明と今後の展望について、Hochボン大学学長から、今までの交流への謝辞と今後の農学系分野の連携の可能性を含めた挨拶が述べられ、両者の間で今後の更なる連携強化について様々な議論が交わされた。

 本交流は、本研究科国際農業開発学コース(IPADS)ボン大学開発研究センター(ZEF)との間で開始されたもので、2016年2月に覚書締結以降、IPADS とZEFで共同講義や実習など活発な国際教育交流がこれまで実施されている。コロナ禍前には、毎年、①ZEF の博士課程学生約5 名を受入れ、約1 週間にわたりIPADS や農学国際専攻(農国)の学生とともにフィールド実習やグループワークを実施、②ZEF教員によるIPADS新入生への集中講義を実施、③IPADS 教員がボン大学にて授業を提供し、IPADS及び農国の学生も日本でオンライン受講するなどの交流を行ってきた。コロナ禍においても、オンラインや、オンラインと対面を組み合わせてこれら活動が実施されているほか、ボン大学ZEFの博士課程を対象とした分野横断型(学際)コースにIPADSの学生が参加するなど交流を続けている。また、新たにOnline Development Studies and Research Community (ODSRC:オンライン開発学研究機構)をZEFとIPADSが共同で立ち上げ、オンライン相互講義の促進やオンラインプラットフォームを活用したオンライン教育・研究コミュニティの確立に向けた活動も行ってきた。

 今後については、これまでの国際教育交流活動をより一層充実させ、対面・オンラインでの双方の学生・教員交流をさらに加速化させる予定である。特に、今回の協定は、新領域創成科学研究科も新たに加わった三者協定をともなっており、学生交流については、これまで農国の学生が主であったものを、研究科の学生全体、さらには新領域創成科学研究科サステイナビリティ学グローバルリーダー養成大学院プログラムの学生の参加を促しながら、ボン大学との更なる連携と広範な分野での持続的かつ多様な交流を推進していきたい。